行政書士試験の記述式は3問・60点。近年の傾向では民法2問と行政法1問が40字前後で問われます。予備校の指導では部分点を想定して「捨てずに30〜40点を狙う」戦略が定番です(採点基準はセンター非公表のため、部分点の付き方は公式には確認できません)。
記述式は満点か0点ではなく、キーワードが入っていれば部分点が入ります。だからこそ、白紙で捨てるのは最ももったいない失点です。この記事を読み終えると、記述式の書き方4ステップと部分点を積む勉強法がわかり、不安だった記述を得点源に変えられるようになります。
この記事を書いた人


2013年に「ビジネス実務法務検定2級」と独学で「行政書士」試験に合格。この資格を活かし、法務やコンプライアンスの視点からも安心できる情報発信を心がけています。
この記事のポイント
- 記述3問で60点
- 部分点があり捨てない
- 目標は30〜40点
- キーワードで部分点を積む
行政書士の記述式は「部分点で30〜40点」を狙う【結論】

記述式対策の核心は、完璧な答案ではなく「部分点の積み上げ」です。配点の重み、部分点の仕組み、そして現実的な目標点を押さえれば、記述への苦手意識は和らぎます。
記述3問=60点(民法2・行政法1)
試験研究センターの合否基準によると、記述式は3問で60点、1問20点。例年、民法から2問・行政法から1問が出題されます。全体の2割を占める、無視できない配点です。
択一で稼いでいても、記述で大きく崩れると180点に届きません。記述は合否の分岐点になり得ます。
部分点があるから「捨てない」
記述式の重要な特徴が部分点です。20点満点か0点かではなく、要素ごとに部分点が入るとされています(センターは採点基準を公表していないため、これは予備校の分析・指導に基づく一般的な理解です)。完璧な答案が書けなくても、書けば得点になる可能性がある。白紙で捨てるのは避けたい選択です。
「わからないから空欄」ではなく「わかる範囲で書く」。この姿勢が、数点の差を生みます。

正直、記述の白紙は一番もったいない。部分点狙いで必ず何か書きます。
目標は30〜40点
予備校指導でよく示される目標は、60点中30〜40点の確保です(公式の基準ではなく、指導上の目安です)。満点を狙う必要はなく、部分点を積んで合格ラインに寄与できれば十分。択一で稼ぎ、記述で30点前後を上乗せするのが、再現性の高い合格プランです。
配点全体の考え方は行政書士試験の科目・配点・合格点で確認できます。



記述は満点狙いより「部分点で30点」。この現実的な目標が効きます。
記述式の「書き方」4ステップ【独自】


記述式は、感覚で書くと点になりません。答えにたどり着く手順を型にすれば、安定して部分点を取れます。当サイトが各社の解法を統合した、4ステップの書き方を紹介します。
4ステップの型で答案を組む
記述答案は、次の4ステップで組み立てます。①問題を正確に読む→②答案の骨組みを作る→③キーワードを探す→④40字にまとめる。この順番を守れば、頭の中が整理され、書くべき要素が明確になります。
- ①問題文を正確に読む
- ②答案の骨組みを作る
- ③キーワードを探す
- ④40字にまとめる
いきなり書き始めず、骨組みとキーワードを先に決める。これが崩れない答案のコツです。
キーワードを落とさない
部分点の鍵は、キーワードです。採点者が求める法律用語・要件を答案に盛り込めれば、部分点が入ります。逆に、文章がきれいでもキーワードがなければ点になりません。「誰が・何を・どうする」の要素を落とさないことが最優先です。
美文である必要はありません。要素を詰め込むことを優先しましょう。



記述は「きれいな文」より「キーワードの数」。ここを勘違いしないことです。
40字にまとめる技術
最後の関門が字数です。要素を盛り込みつつ40字前後に収めるには、練習が要ります。無駄な修飾を削り、法律用語で簡潔に表現する。この圧縮の技術は、繰り返し書くことでしか身につきません。
字数感覚は書いた回数に比例します。頭でわかるだけでは、本番で書けません。
記述を得点源にする勉強法
記述対策は、特別なことより「択一との連動」が効きます。日々の学習に組み込めば、記述だけに時間を割かずとも力がつきます。効率的な勉強法を紹介します。
択一を40字にまとめる練習
最も効率的なのが、択一問題の論点を、自分で40字にまとめてみる練習です。これは記述の訓練になると同時に、択一の理解も深まる一石二鳥の方法。普段の択一学習を、そのまま記述対策に変えられます。
専用の時間を取れなくても、択一のついでに書く。この習慣が記述力を底上げします。



択一の論点を40字で書く癖をつけると、記述対策が日常に溶け込みます。
過去問で頻出テーマを知る
記述にも頻出テーマがあります。過去問を分析すれば、出題者が問いたいテーマとキーワードが見えてきます。民法の債権・物権、行政法の行政手続法・行政事件訴訟法など、択一の頻出分野と重なります。
過去問の活用法は記事番号【C-11】行政書士の過去問活用で解説しています。
いつから始めるべきか
記述対策の開始時期は、択一の知識がある程度入ってからが目安です。土台がないまま記述を書いても効果は薄いもの。ただし直前に慌てないよう、択一学習と並行して少しずつ書き始めるのが理想です。
民法・行政法の対策は行政書士の民法の勉強法と行政書士の行政法の勉強法で確認できます。


記述式のよくある失敗


記述式には、典型的な失敗パターンがあります。先回りで知っておけば、本番で同じ過ちを避けられます。特に多い3つの失敗を見ておきましょう。
白紙・「捨てる」で0点にする
最悪の失敗が、記述を白紙で出すことです。部分点があるのに、書かなければ確実に0点。わからなくても、関連するキーワードや知っている要素を書けば、数点拾える可能性があります。あきらめは最大の敵です。
1問20点。数点でも積めば、合否を分けることがあります。最後まで書き切りましょう。
字数オーバー・不足
字数の管理ミスも失点につながります。40字を大きく超える、または短すぎる答案は減点や要素不足になりがち。日頃から40字の感覚を体に入れておくことが、本番でのミスを防ぎます。
マス目のある練習用紙で書くと、字数感覚が養えます。本番形式での練習が効きます。
直前だけの対策で終わる
記述を後回しにし、直前だけで対策するのも失敗パターンです。書く力は一朝一夕にはつかず、日々の積み重ねが必要。択一と並行して早めに書き始めた人が、本番で安定して部分点を取れます。
「知っている」と「書ける」は別物。早く書き始めた人が有利なのは、この差があるからです。



記述は直前詰め込みが効きにくい科目。早く書き始めた人が勝ちます。
よくある質問(FAQ)
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- 行政書士試験の記述式は何問・何点ですか?
-
3問で60点、1問20点です。例年、民法から2問・行政法から1問が40字前後で出題されます。全体の2割を占める配点で、択一で稼いでいても記述で崩れると合格ラインに届かないことがあります。
- 記述式に部分点はありますか?
-
あります。20点満点か0点かではなく、キーワードや必要な要素が入っていれば部分点がもらえます。完璧な答案でなくても得点になる可能性があるため、白紙で捨てず、わかる範囲で書くことが重要です。
- 記述式は何点を目標にすべきですか?
-
60点中30〜40点が現実的な目標です。満点を狙う必要はなく、部分点を積んで合格に寄与できれば十分です。択一で得点を固めたうえで、記述で30点前後を上乗せするのが再現性の高いプランです。
- 記述式の答案はどう書けばいいですか?
-
4ステップで組み立てます。①問題を正確に読む、②答案の骨組みを作る、③キーワードを探す、④40字にまとめる、の順です。いきなり書かず、骨組みとキーワードを先に決めると崩れない答案になります。
- 記述式の効果的な勉強法は何ですか?
-
択一問題の論点を自分で40字にまとめる練習が効率的です。記述の訓練になると同時に択一の理解も深まります。過去問で頻出テーマとキーワードを分析し、択一学習と並行して書く習慣をつけましょう。
- 記述対策はいつから始めるべきですか?
-
択一の知識がある程度入ってからが目安です。土台がないまま書いても効果は薄いですが、直前に慌てないよう、択一学習と並行して少しずつ書き始めるのが理想です。書く力は一朝一夕にはつきません。
- 記述式が苦手でも合格できますか?
-
できます。記述は部分点があるため、30点前後を確保できれば十分です。択一で合格ラインに近づけておけば、記述の出来に一喜一憂せずに済みます。白紙にせず部分点を積む意識があれば、苦手でも戦えます。
- 記述式でやってはいけないことは何ですか?
-
白紙で提出すること、字数を大きく外すこと、直前だけの対策で終えることです。特に白紙は部分点のチャンスを自ら捨てる行為です。わからなくても関連キーワードを書き、40字の感覚を日頃から養っておきましょう。
まとめ|記述は「部分点の積み上げ」で得点源に


行政書士の記述式は3問60点。部分点があるからこそ、白紙で捨てず30〜40点を狙うのが正しい戦略です。4ステップで答案を組み、キーワードを落とさず40字にまとめる。そして択一を40字にまとめる練習を日常化すれば、記述力は着実に育ちます。記述は怖い科目ではなく、部分点を積める得点源です。
もう記述に怯える必要はありません。まずは択一の論点を1つ、40字で書いてみましょう。
- 白紙にせず必ず書く
- キーワードを優先する
- 択一を40字にまとめる
今日できる一歩は、直近で解いた択一の論点を1つ選び、40字で書いてみること。民法・行政法の対策は行政書士の民法の勉強法と行政書士の行政法の勉強法で確認できます。全体像は行政書士完全ガイドへ。


参考URL一覧
- 行政書士試験研究センター・令和7年度合否判定基準:https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/basis.pdf
- アガルート・記述式の対策とおすすめ問題集:https://www.agaroot.jp/gyosei/column/workbook-short-answer/
- 伊藤塾コラム・記述対策の秘訣:https://column.itojuku.co.jp/gyosei/detail/kijutsutaisaku/
- スタディング・記述式対策と過去問:https://studying.jp/gyousei/about-more/kijyutu-point.html
- フォーサイト・記述式問題の勉強法:https://www.foresight.jp/gyosei/column/descriptive/




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