「AIパスポート」という資格は存在する?生成AIパスポート・ITパスポートとの違いを解説【2026年版】

「AIパスポート」という資格は存在する?生成AIパスポート・ITパスポートとの違いを解説【2026年版】

「AIパスポート」とは、単独の資格試験としては確認できない呼び名で、多くは「生成AIパスポート」(GUGA)か「ITパスポート」(IPA)の通称・混同を指します。

生成AIに特化した民間資格を探しているなら生成AIパスポート(GUGA・11,000円・年5回)、IT全般の国家資格ならITパスポート(IPA・7,500円)。両者は主催も資格の種別も異なり、「AIパスポート」はこの2つを略したり取り違えたりした呼び名です。まず正しい名前を知ることが、探すべき資格にたどり着く近道になります。

この記事のポイント

  • 独立資格は確認できない
  • 正体は2資格の混同
  • 探すなら生成AIパス
  • 国家資格はITパス
  • 名前で間違えない

六本木二丁目にあるお洒落な派遣会社

エフネクスト

仙台・大阪・福岡にも営業所を展開中!

公開日:2026年5月12日 / 最終更新日:2026年6月15日

目次

「AIパスポート」という名称の独立資格は確認できない|正体は2つの資格の混同

「AIパスポート」という独立した資格・検定は、GUGA・IPA・JDLAいずれの公式にも見当たりません。検索でたどり着くのは、生成AIパスポート(GUGA主催の民間資格)かITパスポート(IPA主催の国家資格)のどちらかです。「AIパスポート」はこの2つを略したり取り違えたりした呼び名と整理できます。

検索される「AIパスポート」の正体は生成AIパスポート(GUGA)かITパスポート(IPA)

「AIパスポート」で情報を探すと、実際にヒットするのは名前の似た2つの資格です。1つは生成AIパスポート――生成AI活用普及協会(GUGA)が主催する民間資格。もう1つはITパスポート――情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。つまり「AIパスポート」という1つの試験があるのではなく、主催も種別も違う2つの資格が、似た名前のせいで1つの呼び名に集約されてしまっているのが実態と考えられます。当サイトが2026年6月にGUGA・IPA・JDLAの公式ページを確認した限りでも、「AIパスポート」という単独の試験ページは存在しませんでした。

エフネクスト鈴木

「AIパスポート」で検索した人の多くは、ここで疑問が解けます。

なぜ「生成」が省かれ「AIパスポート」と呼ばれるのか

正式名称は「生成AIパスポート」ですが、会話や検索では頭の「生成」が落ちて「AIパスポート」と短縮されがちです。さらに、国家資格である「ITパスポート」と語感が近いことが、混同に拍車をかけています。注目すべきは、大手メディアですら「AIパスポート(生成AIパスポート)」と並記している点。つまり混同は読者側だけでなく、情報を発信する供給側からも生まれているわけです。「パスポート」という言葉が「公的な証明書」を連想させることも、「AIの国家資格があるのでは」という思い込みを後押ししています。

「AIパスポート 国家資格」で探す人がたどり着くべき資格は?

「AIパスポートは国家資格?」という疑問への答えはシンプルです。まず、「AIパスポート」という名称の国家資格は存在しません。国家資格を探しているなら、該当するのはITパスポート(IPA)です。一方、生成AIに特化したリテラシーを証明したいなら、それは民間資格の生成AIパスポート(GUGA)に該当します。2026年現在、生成AIに特化した「国家資格」は確認できないため、「生成AIの基礎を証明したい=生成AIパスポート」「ITとビジネスの基礎を国家資格で示したい=ITパスポート」と目的で仕分けるのが正解です。

「生成AIパスポート」はGUGA主催の民間資格|受験料11,000円・年5回・合格率79.35%

「AIパスポート」と最も混同されるのが生成AIパスポートです。一般社団法人GUGAが主催する民間資格で、受験料は一般11,000円・学生5,500円。60問60分のIBT(自宅オンライン)で、2026年は年5回開催されます。直近の2026年4月試験の合格率は79.35%でした。国家資格ではない点に注意が必要です。

生成AIパスポートの主催・種別・受験料|GUGA(民間)/一般11,000円・学生5,500円

生成AIパスポートは、生成AI活用普及協会(GUGA)公式の試験概要によると、生成AIに関する基礎知識・活用方法・情報漏洩や権利侵害といったリスクまでを体系的に問う資格です。種別は民間資格(国家資格ではない)。受験料は一般11,000円(税込)、学生は5,500円(税込)です。受験資格に制限はなく、年齢・学歴・職歴を問わず誰でも挑戦できます。合格すると合格証書に加え、国際規格Open Badgesに準拠したオープンバッジが発行され、名刺やプロフィールでAI活用リテラシーをアピールできます。

エフネクスト鈴木

申込ページの正式名称も「生成」AIパスポート。表記ゆれに注意です。

試験形式と直近合格率|60問60分IBT・2026年4月試験79.35%(受験9,436名・合格7,487名)

試験はIBT(Internet Based Testing)方式で、パソコン・スマートフォン・タブレットから自宅で受験できます。問題は60問、試験時間は60分、四肢択一式(一部複数選択を含む)です。GUGA公式の2026年4月試験結果発表によると、4月試験は受験9,436名・合格7,487名で、合格率は79.35%でした。前回の2026年2月試験(78.84%)と同水準で、しっかり準備すれば手が届く資格といえます。なお合格ラインは公式非公表で、各種の対策情報では正答率70〜80%程度が目安とされています(公式の確定値ではありません)。

2026年に年5回(2/4/6/8/10月)へ拡大した変更点

生成AIパスポートは2023年10月の初回開催以来、年3回で実施されてきましたが、GUGA公式の発表によると2026年から年5回(2月・4月・6月・8月・10月)へ拡大されました。受験機会が増えたことで、就活や繁忙期を避けてスケジュールを組みやすくなっています。累計受験者数も伸び続けており、2026年4月時点で92,738名(92,000名突破)、累計有資格者数は72,841名に達しました。年5回化は「受けたいときに受けられる」柔軟性という、混同される側の生成AIパスポートならではの利点です。

混同しがちな生成AIパスポートの全体像(難易度・勉強法まで)は、「生成AIパスポートとは?【2026年完全ガイド】難易度・合格率・勉強法まで全解説」でまとめて確認できます。

もう一方の「ITパスポート」はIPA主催の国家資格|2024年からAI出題も追加

もう一つの混同先がITパスポートです。IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、受験料7,500円・100問120分のCBT(会場受験)。IT全般・経営・法律を扱います。2024年4月のシラバス改訂で生成AI関連が出題範囲に加わったため、「AIの国家資格」と誤認されやすくなっています。

ITパスポートの主催・種別・受験料|IPA(国家)/7,500円・100問120分CBT

ITパスポートは、情報処理の促進に関する法律にもとづく国家試験で、IPA(情報処理推進機構)が実施しています。受験料は7,500円(税込)、試験はCBT(Computer Based Testing)方式で、全国のテストセンターで随時受験できます。問題数は100問、試験時間は120分、四肢択一式です。出題は「ストラテジ系(経営全般)」「マネジメント系(IT管理)」「テクノロジ系(IT技術)」の3分野にわたり、生成AIだけでなくIT・経営・セキュリティの基礎を広く問うのが特徴。生成AIパスポートが「AIに特化」しているのに対し、ITパスポートは「IT全般の土台」を測る資格という違いがあります。

2024年4月からシラバスに生成AIを追加|「AIの国家資格」と誤認される背景

IPA公式のシラバス改訂のお知らせによると、ITパスポートは2024年4月の試験から生成AIに関する項目・用語例を出題範囲に追加しました。さらに2024年10月のシラバスVer.6.3ではプロンプトエンジニアリングやAIガバナンスも加わっています。生成AIが国家資格の出題範囲に正式に入ったことで、「ITパスポート=AIの国家資格」という認識が広がり、「AIパスポート」という呼び名と結びついてしまった面があります。ただしITパスポートはあくまでIT全般の資格であり、生成AIに特化しているわけではない点は押さえておきましょう。

エフネクスト鈴木

「国家資格でAIといえばこれ」という認識が、混同を生んでいます。

ITパスポートの合格基準と難易度|600/1000点・各分野300点・合格率約50%

ITパスポートの合格基準は明確です。アルクの資格解説などによると、総合評価点600点以上(1,000点満点)に加え、3分野それぞれで300点以上が必要で、1分野でも300点未満だと不合格になります。合格率は近年おおむね50%前後で推移しており、生成AIパスポートの約79%と比べると低めです。出題範囲が広く、財務・法務・経営戦略といった非IT分野も問われるため、生成AIパスポートより準備のハードルはやや高いといえます。「AIだけ学べばよい」資格ではない点が、生成AIパスポートとの大きな違いです。

2つの資格の違いをさらに深掘りしたい方は、「生成AIパスポート vs ITパスポート|違い・難易度を徹底比較」もあわせてご覧ください。

あわせて読みたい
生成AIパスポート vs ITパスポート|違い・難易度を徹底比較【2026年最新データ】 生成AIパスポートはGUGAが認定する民間資格、ITパスポートはIPAが実施する国家資格です。前者はAI活用に特化し、後者はIT全般を問う、目的が異なる入門資格です。 2026...

生成AIパスポート vs ITパスポート vs G検定|目的別の選び方を一覧で判定

3つの資格は主催も種別も目的も異なります。生成AIを安全に使うリテラシーの証明なら生成AIパスポート、IT全般の国家資格ならITパスポート、AIをより深く学ぶならG検定(JDLA・民間)が選択肢です。「とりあえずAIの基礎を証明したい」人には、合格率約79%で取り組みやすい生成AIパスポートが入口に向いています。

3資格の主催・受験料・合格率を一括比較

下表で主催・受験料・合格率・フォーカスを一覧にしました。「国家資格はITパスポートだけ」「生成AI特化は生成AIパスポート」という違いが一目で分かります(各数値は本文記載の取得時点)。

スクロールできます
項目生成AIパスポートITパスポートG検定
主催GUGA(民間)IPA(国家JDLA(民間)
受験料(一般/学生)11,000円/5,500円7,500円13,200円/5,500円
問題数・時間60問・60分100問・120分145問・100分
形式IBT(自宅)CBT(会場)IBT(自宅)
直近合格率79.35%(2026年4月)約50%77〜82%
フォーカス生成AI活用リテラシーIT全般・経営・法律AI全般・深層学習
エフネクスト鈴木

迷ったら、まず生成AIパスポートで十分です。

「生成AI活用の証明」なら生成AIパス/「IT全般の国家資格」ならITパス

選び方は目的で決まります。ChatGPTやCopilotを業務で安全に使う力を示したいなら生成AIパスポート、IT・経営・セキュリティの基礎を国家資格として履歴書に書きたいならITパスポートです。「AIに特化したいか」「IT全般の土台がほしいか」で仕分けると迷いません。会社員のなかには、生成AIパスポートで実務直結のAIリテラシーを固め、ITパスポートで土台を補強する形で両方取得する人もいます。どちらか一方なら、まずは自分が今いちばん必要としている力に近いほうから取るのが現実的です。

AIをもっと深く学ぶならG検定(JDLA)も選択肢|各資格の住み分け

AIをより深く学びたいなら、G検定(JDLA主催の民間資格)も候補に入ります。G検定はディープラーニングを中心としたAI全般の知識を問う資格で、受験料13,200円・145問・合格率77〜82%程度。生成AIパスポートが「入門〜基礎」のリテラシー資格なのに対し、G検定は一段深い理論・技術寄りという住み分けです。ゼロから始めるなら「生成AIパスポート → G検定」の順でステップアップする流れが取り組みやすく、AI推進職を目指す人に向いています。取得順序の詳細は次の記事も参考になります。

G検定との比較や取得順序は、「生成AIパスポート vs G検定|どっちを先に取る?難易度・キャリア比較」で詳しく解説しています。

エフネクスト鈴木

名前の表記ゆれで、探す資格を間違えないようにしたいですね

よくある質問

「AIパスポート」という資格はありますか?

その名称の独立した資格・検定は確認できません。生成AIパスポート(GUGA)かITパスポート(IPA)の混同・略称として使われているケースがほとんどです。探している内容によって、どちらを指しているかを見極める必要があります。

生成AIパスポートとAIパスポートの違いは何ですか?

「AIパスポート」は俗称で、実在する正式名称は「生成AIパスポート」です。両者は同じものを指すケースがほとんどで、頭の「生成」が省略されただけと考えてよいでしょう。正式名称で検索すると正確な情報にたどり着けます。

AIパスポートは国家資格ですか?

「AIパスポート」という名称の資格自体が確認できないため、該当しません。国家資格を探しているなら、IPAが実施するITパスポートが該当します。生成AIに特化したリテラシー資格(生成AIパスポート)は民間資格です。

生成AIパスポートは国家資格ですか?

いいえ。一般社団法人GUGAが主催する民間資格で、国家資格ではありません。ただし民間資格でも履歴書や名刺に記載でき、合格証書とオープンバッジが発行されるため、AI活用リテラシーの証明として活用できます。

ITパスポートと生成AIパスポート、どちらを取るべき?

IT全般の国家資格ならITパスポート、生成AI活用の証明なら生成AIパスポートです。目的で選ぶのが基本で、「AIに特化したいか」「IT・経営の土台がほしいか」で判断します。会社員では両方取得する人も一定数います。

「AI免許」という資格はありますか?

公的な「AI免許」という制度・資格は確認できません。AI関連で実在する主な資格は、生成AIパスポートやG検定(いずれも民間)などです。「免許」という公的な響きから生まれた呼び間違いと考えられます。

ITパスポートでも生成AIは出題されますか?

はい。IPA公式によると、2024年4月のシラバス改訂以降、生成AIに関する用語や留意事項が出題範囲に含まれています。2024年10月にはプロンプトエンジニアリングやAIガバナンスも追加されました。ただしAI特化試験ではありません。

生成AIパスポートとG検定はどう違いますか?

生成AIパスポートはGUGAの入門向け民間資格、G検定はJDLAのディープラーニング中心の民間資格です。生成AIパスポートが活用リテラシー寄りなのに対し、G検定は一段深い理論・技術を扱い、範囲と深さが異なります。

まとめ|「AIパスポート」は存在しない。正体は2資格の混同

「AIパスポート」という単独の資格は確認できません。正体は名前の似た2つの資格――生成AIに特化した民間資格の生成AIパスポートと、IT全般の国家資格であるITパスポート――の混同です。正しい名前さえ分かれば、あとは目的で選ぶだけです。

  • 独立資格は確認できない
  • 生成AI特化=生成AIパス
  • IT全般の国家資格=ITパス
  • 4月試験の合格率79.35%
  • 累計受験者92,000名突破
エフネクスト鈴木

正しい名前さえ分かれば、あとの判断はシンプルです。

生成AIパスポートを軸に全体像をつかむなら「生成AIパスポートとは?【2026年完全ガイド】難易度・合格率・勉強法まで全解説」、ITパスポートとの違いを徹底的に比較したいなら「生成AIパスポート vs ITパスポート|違い・難易度を徹底比較」を起点にすると整理しやすいはずです。

六本木二丁目にあるお洒落な派遣会社

エフネクスト

仙台・大阪・福岡にも営業所を展開中!

参考URL一覧

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

記事監修者

派遣業界で15年以上、営業として企業と人をつなぐ仕事に携わってきました。現在はエフネクストの広報部に所属し、これまでの営業経験を活かしながら、会社の魅力を発信する仕事をしています。
2013年に「ビジネス実務法務検定2級」と「行政書士」資格を取得。この資格を活かし、法務やコンプライアンスの視点からも安心できる情報発信を心がけています。「人の想いと企業の想いをつなぐ広報」を目指して活動中です。

コメント

コメントする

目次