介護職員初任者研修の費用とは、初任者研修を受講するためにスクールに支払う受講料のことで、2026年時点の相場は約3万〜9万円です(スクール・地域・キャンペーンにより大きく異なります)。
カリキュラム(130時間)は国で統一されており、どのスクールで受けても資格の価値は同じです。つまり「高いスクール=良い資格」ではありません。未来ケアカレッジは26,950円〜、三幸福祉カレッジは49,500円、ニチイは88,000円と、大手スクールだけでも3倍以上の差があります。さらに教育訓練給付金やハローワーク職業訓練を使えば、自己負担をゼロに近づけることも可能です。
この記事のポイント
- 費用相場は約3万〜9万円(大手でも差が大きい)
- 主要スクール10社の料金を比較表で一覧化
- 教育訓練給付金で20%還付・ハローワークなら無料
- スクール選びは「振替無料」「給付金対象」が重要
- 派遣なら受講費用は数日〜数週間で回収可能
初任者研修の費用相場は3万〜9万円【2026年最新】
初任者研修の費用は、スクールや地域によって約3万〜9万円と大きな開きがあります。カリキュラム(130時間)は国が定めた統一基準のため、どのスクールで受けても取得できる資格の価値はまったく同じです。
費用相場の全体像と「なぜこんなに差があるのか」
費用の差を生む主な要因は「立地」「振替制度」「就職支援の有無」の3つです。
駅前の好立地に教室を構えるスクールは賃料が高い分、受講料も高くなります。「急な欠席でも振替無料」の手厚いサポートを提供するスクールも、その分のコストが受講料に反映されます。一方、「紹介先の施設に就職すれば受講料0円」という就職支援型のスクールは、人材紹介のビジネスモデルで受講料を回収しているため、受講料自体は安い(または無料の)設定になっています。
大切なのは「高い=良い」「安い=悪い」ではないということ。自分の優先順位(費用・立地・振替の自由度・就職サポート)に合わせて選ぶのが正解です。
主要スクール10社の料金比較表【2026年版】
同じ「初任者研修」でもスクールによって最大6万円以上の差があります。主要スクールの2026年時点の料金を比較しました。
| スクール名 | 受講料(税込) | エリア | 特徴・キャンペーン |
|---|---|---|---|
| 未来ケアカレッジ | 26,950円〜 | 関東〜九州(80教室以上) | 最安クラス。特待生制度で0円も。地域・時期で変動 |
| カイゴジョブアカデミー(関西等) | 31,900円 | 関西・中国・九州 | デビューキャンペーンで0円も(就業条件あり) |
| カイゴジョブアカデミー(関東) | 42,900円 | 関東・東海 | 同上 |
| Liebeケアスクール | 45,000円 | 大阪(堺市) | 就職支援で最大45,000円キャッシュバック |
| 三幸福祉カレッジ | 49,500円 | 全国(450教室以上) | 就職応援制度で0円可。全国最大級のネットワーク |
| クリエ福祉アカデミー | 49,800円〜 | 東京(調布・国分寺) | 特待生制度で0円可。駅徒歩1〜2分 |
| ハクビ | 54,800円〜 | 関東 | 早割30日前で3,000円OFF |
| ベネッセスタイルケア | 60,720円(早割で約40,000円) | 関東・関西 | 就職で全額支援。教育訓練給付金対象 |
| 湘南国際アカデミー | 78,980円(割引後39,800円) | 神奈川(11校舎) | はじめての介護応援割で大幅値引き |
| ニチイ | 88,000円 | 全国 | 就職で全額キャッシュバック。教育訓練給付金対象 |
(2026年3〜4月時点の各スクール公式サイト・シカトル・湘南国際アカデミーの公開情報に基づく。キャンペーン等で変動します。テキスト代の扱いはスクールにより異なるため、申込前に確認してください。)
テキスト代・追加費用に注意
受講料が安く見えても、テキスト代が別途かかるスクールがあります。比較する際は「テキスト代込みの総額」で統一して確認するのが鉄則です。上記の比較表ではテキスト代込みの金額を記載していますが、スクールにより含まれる内容が異なるため、申込前に必ず確認してください。
また、スクーリング(通学)の交通費も見落としがちな費用です。自宅や職場から遠いスクールを選ぶと、交通費だけで数千〜1万円程度かかることもあります。
費用を安くする5つの方法
初任者研修の費用は定価で払う必要はありません。公的制度やスクールの割引をフル活用すれば、半額以下、あるいは実質無料に近づけることが可能です。効果が大きい順に5つの方法を紹介します。
①教育訓練給付金(受講料の20%還付)
初任者研修は「一般教育訓練給付金」の対象になっているスクールが多く、受講費用の20%(上限10万円)がハローワークから支給されます。たとえば受講料5万円なら1万円が戻ってくる計算です。
対象者の条件は、雇用保険の被保険者期間が原則3年以上の方です(初めて利用する方は1年以上で可)。受講修了後にハローワークで申請する手続きが必要です。スクールが給付金対象講座かどうかは、申込前に必ず確認しましょう。
②ハローワークの職業訓練(受講料無料)
離職中の方は、ハローワーク経由の職業訓練(公共職業訓練・求職者支援訓練)として開講されている初任者研修を受講するルートがあります。受講料は無料で、テキスト代(1〜2万円程度)のみ自己負担です。
求職者支援訓練の場合は月額10万円の「職業訓練受講給付金」を受け取れる可能性もあります(収入・資産等の条件あり)。開講時期や定員に制約があるため、早めにハローワークに相談しましょう。詳しくは「ハローワークで介護資格を無料で取る方法」をご確認ください。
③自治体の助成金・補助金制度
都道府県や市区町村が独自に設けている助成金制度を利用すれば、受講料の一部または全額が補助されるケースがあります。
たとえば東京都の場合、世田谷区・品川区・板橋区など複数の区で介護資格取得費用の助成制度があります。助成額は自治体によって1〜7万円程度と幅があるため、お住まいの自治体のホームページをチェックしましょう。各制度の詳細は「補助金・助成金制度まとめ」で一覧にしています。
④スクールのキャンペーン・就職支援割引
多くのスクールが独自のキャンペーンを実施しています。
- 就職支援割引(条件付きで受講料0円のスクールも)
- 早期申込割引(30日前申込で3,000〜5,000円OFF等)
- セット割引(初任者+実務者で1〜2万円OFF)
- 紹介割引・ペア割引
特にカイゴジョブアカデミーの「介護職デビューキャンペーン」や三幸福祉カレッジの「就職応援制度」は、条件を満たせば受講料が実質0円になる破格の制度です。ただし就職先が指定される、週24時間以上の勤務が条件になるなど、縛りがあるため、契約条件をよく確認しましょう。
⑤勤務先の資格取得支援制度(条件に注意)
すでに介護施設で働いている方は、勤務先の資格取得支援制度を確認しましょう。受講費用の全額または一部を事業所が負担してくれるケースがあります。
ただし「取得後1〜3年は勤務を継続すること」が条件になっていることが多く、規定期間内に退職すると費用の返済を求められる場合もあります。制度自体は合法ですが、条件が厳しいと感じた場合は労働基準監督署に相談できます。「資格取得支援制度がある施設の見分け方」も参考にしてください。
スクール選びの失敗チェックリスト
「一番安いスクールを選べばOK」とは限りません。安さの裏には理由があり、後から追加費用や不便さに悩まされるケースもあります。申込前に以下の3つは必ず確認してください。
振替受講は無料か?
初任者研修はスクーリング(通学15日〜程度)が必須です。仕事のシフトや体調不良で欠席する可能性は十分あり得ます。振替が有料のスクールでは1回あたり数千円の追加費用がかかるため、結果的に高くつくことがあります。
振替の無料・有料はスクールによって異なります。安価なスクールでも振替無料のところはありますので、「安い=振替有料」と決めつけずに個別に確認しましょう。スクーリングの詳しい内容は「初任者研修を働きながら最短で取るスケジュール」で解説しています。
教育訓練給付金の対象講座か?
教育訓練給付金の対象かどうかで実質負担が20%変わります。厚労省の「教育訓練給付制度 検索システム」で、お住まいのエリアで対象となるスクールを事前に確認しましょう。ニチイやベネッセは対象講座が多いです。
就職の縛りはあるか?
「受講料0円」の条件として、特定の施設への就職を求められるケースがあります。就職先が自分に合えば最高の制度ですが、「合わない職場でも辞めにくい」というリスクも理解したうえで判断しましょう。「自由に転職先を選びたい」という方は、自腹で受講して就職先は別途探す方が選択肢が広がります。
「派遣で稼いで自腹で通う」が最も賢い理由
費用を抑える方法を紹介しましたが、もう一つ重要な視点があります。それは「受講費用をケチるより、時給の高い職場で働いて短期間で回収する方が合理的」ということです。
受講費用の回収シミュレーション
初任者研修を取得すると、派遣では時給に100〜200円程度の差がつくことが一般的です。仮に時給が100円上がった場合、フルタイム勤務(1日8時間×月22日)で月17,600円のプラスです。
受講費用5万円なら約3ヶ月、3万円台のスクールなら約2ヶ月で回収できる計算です。さらに教育訓練給付金(20%還付)を使えば回収期間はさらに短縮されます。
派遣なら資格手当が時給に直接反映
正社員の場合、資格手当がゼロの職場が半数以上あります(きらケア調査)。一方、派遣では保有資格が時給に直接反映されるため、資格取得の恩恵をダイレクトに感じやすい構造です。
エフネクストの介護派遣では、資格や経験に応じて時給1,900円〜2,100円の高水準な求人があります。初任者研修を取得した上で派遣に登録すれば、無資格時より確実に高い時給でスタートできます。時給相場の詳細は「介護職の時給相場(東京・神奈川・埼玉・千葉)」をご確認ください。
シフト柔軟でスクーリングとの両立がしやすい
派遣は正社員と比べてシフトの自由度が高く、スクーリング(通学15日〜)の日程に合わせた働き方がしやすいのも大きなメリットです。派遣会社がシフト調整を代行してくれるため、「自分で直接交渉するのが苦手」という方でもスクーリング日を確保しやすい環境です。
初任者研修の難易度や試験対策が気になる方は「初任者研修の難易度は?合格率と勉強法を公開」をご覧ください。また、主婦や40代からの介護職デビューを考えている方は「主婦・40代からの介護職デビュー」も参考になります。
よくある質問
- 初任者研修の費用はいくらですか?
-
2026年時点の費用相場は約3万〜9万円です。最安クラスは未来ケアカレッジの26,950円〜、最も高い大手はニチイの88,000円です。カリキュラム(130時間)は国で統一されているため、どのスクールで受けても資格の価値は同じです。
- 初任者研修を無料で取る方法はありますか?
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あります。ハローワークの職業訓練なら受講料無料(テキスト代のみ自己負担)です。また、カイゴジョブアカデミーの「介護職デビューキャンペーン」や三幸福祉カレッジの「就職応援制度」を利用すれば受講料0円で取得可能です(就職先の条件あり)。
- 教育訓練給付金は初任者研修で使えますか?
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使えます。一般教育訓練給付金の対象講座であれば、受講費用の20%(上限10万円)がハローワークから還付されます。雇用保険の被保険者期間が原則3年以上(初回は1年以上)の方が対象です。スクールが給付金対象かどうかは申込前に確認してください。
- テキスト代は受講料に含まれていますか?
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スクールによって異なります。三幸福祉カレッジやニチイはテキスト代込みの価格です。テキスト代が別途3,000〜5,000円かかるスクールもあるため、「テキスト代込みの総額」で比較しましょう。
- 安いスクールを選ぶと質が悪いですか?
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カリキュラム(130時間)は国で統一されているため、安いスクールだから「質が悪い」ということはありません。ただし、振替制度の有無、教室の立地、就職支援の内容はスクールにより異なります。費用だけでなく「振替無料か」「通いやすい場所か」も合わせて確認しましょう。
- 分割払いはできますか?
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対応しているスクールが多いです。クレジットカードの分割払いに対応するスクールのほか、スクール独自の分割プランを用意しているところもあります。一括払いが難しい場合はスクールに相談してみてください。
- 初任者研修の受講期間はどれくらいですか?
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最短1〜1.5ヶ月、標準で3〜4ヶ月です。通信+通学の併用スタイルが一般的で、スクーリング(通学)は15日〜程度が必要です。短期集中コース・週1回コース・土日コースなど、自分のスケジュールに合わせて選べます。
- 初任者研修を取ると何が変わりますか?
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厚労省のR6年度調査では、初任者研修修了者の平均月給は324,830円で、無資格者(290,620円)より月約3.4万円高い水準です。訪問介護の身体介護もできるようになり、認知症介護基礎研修は免除されます。さらに実務者研修→介護福祉士へのキャリアパスの起点にもなります。
まとめ:初任者研修は「3万円台から取れる」時代

初任者研修の費用相場は約3万〜9万円。「最低でも5万円は必要」と思い込んでいる方も多いですが、未来ケアカレッジ(26,950円〜)やカイゴジョブアカデミー(31,900円〜)など、全国展開の主要スクールでも3万円台で取得可能です。
さらに教育訓練給付金(20%還付)、ハローワーク職業訓練(無料)、自治体の助成金、スクールのキャンペーンを組み合わせれば、自己負担をゼロに近づけることも十分可能です。
「費用が高いから」と先延ばしにしているなら、3万円台のスクールを探してみてください。その投資は、数ヶ月で回収できる「介護業界で最もコスパの良い投資」です。
介護資格を取る順番の全体像は「介護資格はどの順番で取るのが正解?」で、初任者研修の次のステップは「実務者研修と初任者研修の違いを徹底比較」で確認できます。
公式/参考URL一覧
- シカトル「初任者研修の費用一覧」 https://www.i.sikatoru.com/magazine/shoninsha/price-term
- シカトル「初任者研修おすすめ講座」 https://www.i.sikatoru.com/magazine/shoninsha/where-to-take
- 湘南国際アカデミー「初任者研修の費用」 https://si-academy.jp/column/shoninsya-training-costs/
- カイゴジョブアカデミー https://kaigojob-academy.com/
- 三幸福祉カレッジ https://www.sanko-fukushi.com/
- 未来ケアカレッジ https://www.miraicare.jp/
- ニチイまなびネット https://www.e-nichii.net/
- 厚労省「教育訓練給付制度」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html


