生成AIパスポートはGUGAが認定する民間資格、ITパスポートはIPAが実施する国家資格です。前者はAI活用に特化し、後者はIT全般を問う、目的が異なる入門資格です。
2026年最新データで比べると、合格率は生成AIパスポート79.35%に対しITパスポート48.6%、学習時間は10〜30時間に対し100〜150時間。難易度はITパスポートが上です。AIを業務で使うなら生成AIパスポート、IT基礎を国家資格で証明したいならITパスポートを選ぶのが基本になります。
この記事のポイント
- 難しいのはITパス(合格率48.6%)
- 国家資格はITパスのみ
- 学習時間は最大15倍差
- 目的が違えば両方アリ
公開日:2026年6月5日 / 最終更新日:2026年6月17日
結論|難しいのはITパスポート(合格率48.6%対79.35%)|国家×IT全般 vs 民間×AI特化の決定的な違い
どっちが難しいかと違いを先に言い切ると、難易度はITパスポートが上です。直近合格率は生成AIパスポート79.35%(2026年4月)に対しITパスポート48.6%(令和7年度)。違いの核は、ITパスポートが国家資格でIT全般を問うのに対し、生成AIパスポートは民間資格でAI活用に特化する点にあります。
どっちが難しい? → 合格率48.6%(ITパス)対79.35%(生成AIパス)で明確
結論として、難しいのはITパスポートです。GUGA公式発表(2026年4月試験結果)によると、生成AIパスポートの直近合格率は79.35%(受験9,436名・合格7,487名)。一方、IPA「令和7年度iパスの年間応募者数等について」では、ITパスポートの令和7年度合格率は48.6%(受験271,352名・合格132,012名)です。合格率で約30ポイントの差があり、数字の上でもITパスポートのほうが明確に難しいと言えます。約8割が受かる生成AIパスポートに対し、ITパスポートは約2人に1人という水準です。
違いは何? → 国家資格(IPA)か民間資格(GUGA)か・IT全般かAI特化か
2つの違いは、突き詰めると「資格の格付け」と「問われる領域」の2点に集約されます。ITパスポートはIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家資格で、IT全般(経営戦略・マネジメント・テクノロジ)を問います。対して生成AIパスポートはGUGA(一般社団法人生成AI活用普及協会)が認定する民間資格で、生成AIの基礎・リスク・倫理・活用に範囲を絞っています。証明したいものが「ITの基礎力」なのか「AIの活用力」なのかで、選ぶべき資格はきれいに分かれます。
一目でわかる11項目の比較表
主要な11項目を一意の数字で並べたのが下表です。すべて2026年6月時点でGUGA・IPAの公式・一次ソースに当たって再検証しています。迷っている方は、まずこの表で全体像をつかんでください。料金・合格率・学習時間・形式まで、判断に必要な要素を1枚に収めています。
| 比較項目 | 生成AIパスポート | ITパスポート |
|---|---|---|
| 主催・区分 | GUGA/民間資格 | IPA/国家資格 |
| 法的根拠 | なし(協会認定) | 情報処理の促進に関する法律 |
| 直近合格率 | 79.35%(2026年4月) | 48.6%(令和7年度) |
| 学習時間の目安 | 10〜30時間 | 100〜150時間 |
| 出題範囲 | 生成AI特化(基礎・リスク・倫理・活用) | IT全般(ストラテジ/マネジメント/テクノロジ) |
| 問題数・時間 | 60問・60分 | 100問・120分 |
| 試験形式 | IBT(自宅オンライン) | CBT(全国会場) |
| 開催頻度 | 年5回(2/4/6/8/10月) | 随時(※2026年12月28日以降は休止予定) |
| 受験料 | 一般11,000円/学生5,500円 | 7,500円(学割なし) |
| 合格ライン | 非公表(目安70〜80%/60問中42〜48問) | 総合600/1000点+3分野各300点以上 |
| 有効期限・証明 | 無期限/合格証書+オープンバッジ | 無期限/合格証書 |
エフネクスト鈴木迷ってる人は、この表だけ見れば9割解決します。
資格の格付け差|国家資格(IPA)と民間資格(GUGA)で履歴書・信用はどう変わる
最大の違いは資格の格付けです。ITパスポートは情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格で、IPAが実施します。生成AIパスポートはGUGAが認定する民間資格。履歴書での重みや社会的知名度はITパスポートが上回りますが、AI領域の専門性では生成AIパスポートに分があります。
なぜITパスは「国家資格」なのか? → 情報処理促進法に基づくIPA実施の国家試験
ITパスポートが国家資格と呼ばれる根拠は、法律にあります。ITパスポートは「情報処理の促進に関する法律」に基づき、経済産業省所管の独立行政法人IPAが実施する情報処理技術者試験の一区分です。国の制度として運営されているため、社会的な認知度と信頼性が高いのが特徴。なお「AIパスポート」という名称の独立資格は存在せず、生成AIパスポートやITパスポートとの混同が多いため、名称で迷ったら「AIパスポート」という資格は存在する?生成AIパス/ITパスとの混同を解説もあわせて確認しておくと安心です。
生成AIパスは民間資格 → 履歴書には「生成AIパスポート試験 合格」と記載・評価は企業次第
生成AIパスポートは民間資格のため、国家資格のような法的裏付けはありません。履歴書には「生成AIパスポート試験 合格」と取得年月を添えて記載でき、評価の重みは企業によって異なります。AIを積極導入している企業やDX推進部門では専門性が評価されやすい一方、認知が進んでいない企業では「民間資格の一つ」と受け取られる場合もあります。正式名称や具体的な書き方は「生成AIパスポートは履歴書にどう書く?正式名称と就活での評価」で確認できます。
知名度の現在地 → 求人票での記載頻度はITパスが優勢(2026年時点)
採用市場での認知差も無視できません。2026年時点では、求人票や歓迎要件への記載頻度・採用担当者の認知度ともにITパスポートが優勢です。ITパスポートは平成21年度の開始以来、累計応募者数が260万人を超える長い歴史を持ち、非IT系企業を中心に幅広く浸透しています。生成AIパスポートは2023年開始と新しく、累計有資格者は72,841名(2026年4月時点)と急成長中ですが、知名度ではまだ差があるのが実情です。とはいえAI職種では専門性が評価される場面が確実に増えています。



「国家資格」の4文字、思ったより効きます。
難易度を5指標で徹底比較|合格率・学習時間・出題範囲・形式・合格ライン
難易度を5つの指標で分解すると差は明確です。合格率は79.35%対48.6%、学習時間は10〜30時間対100〜150時間で最大15倍の開き。出題範囲も生成AIパスポートはAI特化の構成、ITパスポートはIT全般の3分野と広さが違います。どの指標で見てもITパスポートのほうが負荷は大きいと言えます。
合格率の差 → 79.35%(生成AIパス2026年4月)対48.6%(ITパス令和7年度)
合格率は難易度を測る最もわかりやすい指標です。生成AIパスポートは2026年4月試験で79.35%。一方ITパスポートは、技術評論社がIPA統計をまとめたデータによると、令和5年度50.3%・令和6年度49.1%・令和7年度48.6%と緩やかに低下しています。さらにアルクの解説(IPA公式統計に基づく)では、令和7年度の属性別合格率は社会人50.9%・学生41.0%で、学生のほうが約10ポイント低い結果です。受験者層の若年化が合格率を押し下げており、ITパスポートは「準備不足では落ちる試験」になりつつある点に注意が必要です。合格率の詳細は、生成AIパスポートの難易度・合格率・合格ラインは?何%・何問正解で合格もご覧ください。
学習時間の差 → 10〜30時間対100〜150時間=最大15倍(諸説の独自整理)
学習負荷の差は合格率以上に体感に響きます。生成AIパスポートの学習時間目安は10〜30時間で、社会人なら2〜4週間で合格圏に入れます。対してITパスポートは、複数の資格メディアが示す目安で100〜150時間、おおむね2〜3か月の対策が必要です。両者の差は最大で約15倍に達します。なお競合記事ではITパスポートの学習時間を「180時間」と記す例もありますが、現在主流の目安は100〜150時間で、180時間説は一部メディアのみの表記です。本記事ではより一致度の高い100〜150時間を採用しています。学習開始時の教材選びは、生成AIパスポート公式テキスト&問題集の選び方【第4版・4商品比較】が参考になります。



学習時間“180時間説”を見かけたら、それは古い数字かもしれません。
出題範囲の差 → 生成AIはAI特化・ITパスはIT全般3分野
問われる中身の広さも難易度を左右します。生成AIパスポートはAI活用に特化し、基礎知識・リスク・倫理・法務・活用方法に範囲が絞られています。一方ITパスポートはIT全般を3分野で問います。範囲が狭く実務に直結する生成AIパスポートに対し、ITパスポートは暗記量が多く、計算問題や経営用語まで含むのが負荷の正体です。両資格でAI・データ関連の知識は一部重なりますが、カバーすべき総量はITパスポートが圧倒的に多くなります。
- ITパス:ストラテジ系
- ITパス:マネジメント系
- ITパス:テクノロジ系
- 生成AIパス:AI特化の基礎〜倫理
合格ラインと形式 → 合格ラインの公表度が違う・IBT(自宅)とCBT(会場)の違い
採点基準と受験形式にも違いがあります。生成AIパスポートの合格ラインは公式非公表で、目安は正答率70〜80%(60問中42〜48問)とされています。対してITパスポートは合格基準が明確で、総合1000点満点中600点以上かつ3分野それぞれ300点以上が必要です。形式面では、生成AIパスポートが自宅で受けられるIBT、ITパスポートが全国会場で受けるCBT。会場に行きたくない方には自宅完結の生成AIパスポートが有利で、決まった環境で集中したい方にはITパスポートのCBTが向いています。
費用と受験しやすさ|受験料7,500円 vs 11,000円・学割・受験タイミング
費用はITパスポートが7,500円(学割なし)、生成AIパスポートが一般11,000円・学生5,500円。学生なら生成AIパスポートが最安になる逆転が起きます。受験しやすさはITパスポートが全国会場で随時、生成AIパスポートが自宅IBTで年5回。会場に行きたくないなら生成AIパスポートが有利です。
受験料 → ITパス7,500円(学割なし)・生成AIパス11,000円/学生5,500円で学生は逆転
一般受験ではITパスポートのほうが安く、学生では逆転します。IPA公式の手数料案内によると、ITパスポートの受験手数料は7,500円(消費税込み)で学割はありません(2022年4月に5,700円から改定)。一方、生成AIパスポートは一般11,000円ですが学生は5,500円。学生証を提示できる人なら、生成AIパスポート(5,500円)のほうがITパスポート(7,500円)より2,000円安く受けられます。費用だけで見れば、社会人はITパスポート、学生は生成AIパスポートが割安という覚え方が分かりやすいでしょう。



学生証があるなら、生成AIパスのほうが安いんです。
受験タイミング → ITパス随時(会場)・生成AIパス年5回(自宅)/ITパスは2026年末に一時休止予定
受験機会の作りやすさも判断材料です。ITパスポートはCBT方式で全国47都道府県の会場で随時受験でき、生成AIパスポートは年5回(2/4/6/8/10月)に自宅IBTで実施されます。ただし重要な注意点があります。ITパスポートはシステムリプレースに伴い、2026年12月28日以降に試験実施が一時休止される予定です。IPA公式の告知(2026年5月以降の試験実施について)によると、当初「2026年4月27日以降」とされていた休止時期が「2026年12月28日以降」に変更され、2027年1月以降の試験実施は2026年秋頃に案内予定とされています。2026年内にITパスポートの受験を考えている方は、早めの申込が安全です。
どっちを取るべき?両方必要?|目的別の選び方と取得順序
選び方は目的で決まります。IT基礎を国家資格で証明したい就活生はITパスポート、業務で生成AIを安全に使いたい社会人は生成AIパスポートが基本。両方取るなら合計18,500円・学習の重複は一部にとどまり、「AIに強いIT基礎人材」を名乗れます。取得順序は生成AIパスポート→ITパスポートが入りやすい王道です。
IT基礎を証明したい就活生 → ITパスポートを優先(国家資格の重み)
就活でITの基礎力を示したいなら、優先すべきはITパスポートです。国家資格という分かりやすい肩書きと高い知名度は、エントリーシートや面接で説明コストが低く、採用担当者に伝わりやすいのが強み。IT系・非IT系を問わず幅広い業界で評価され、累計260万人超という実績が信頼の裏付けになります。すでにITパスポートや基本情報を持っている方が次の一手としてAI資格を検討する場合は、「ITパスポート・基本情報保持者が次に取るAI資格は?」が具体的な道筋を示しています。
業務でAIを使う社会人 → 生成AIパスポートを優先(10〜30時間で取得・実務直結)
業務で生成AIを使う立場なら、生成AIパスポートが実利的です。10〜30時間という短い学習で取得でき、情報漏洩・著作権・ハルシネーションといった実務で直面するリスク知識がそのまま身につきます。ChatGPTなどを日常的に使う中で「安全に使えること」を客観的に証明できる点は、コンプライアンス意識のアピールにもなります。会場に行かず自宅で受けられるIBT方式も、忙しい社会人にとって大きな利点です。まずAIリテラシーの土台を最短で固めたい人に向いています。
両方取るなら? → 合計18,500円・取得順序は生成AIパス→ITパス
両方狙う価値がある人も一定数います。一般受験での合計費用は生成AIパスポート11,000円+ITパスポート7,500円=18,500円。出題範囲はAI・データ分野で一部重なるため、ITパスポート側の学習を多少圧縮できます。取得順序は、学習時間が短く合格率も高い生成AIパスポートで先に自信をつけ、その後ITパスポートに進むのが入りやすいルート。両資格をそろえれば「AIに強いIT基礎人材」を名乗れます。さらにAI領域を深掘りしたい場合は、次の比較として「生成AIパスポート vs G検定|どっちを先に取る?難易度・キャリア比較」も検討の余地があります。



正直、両方いる人は限られます。でもハマる人にはハマる。
よくある質問
- 生成AIパスポートとITパスポート、どっちが難しい?
-
難しいのはITパスポートです。合格率は48.6%対79.35%、学習時間は100〜150時間対10〜30時間。出題範囲もIT全般と広く、暗記・計算問題が含まれます。
- 2つの違いを一言で言うと?
-
ITパスポートは国家資格でIT全般、生成AIパスポートは民間資格でAI特化です。証明したいものが「ITの基礎力」か「AI活用力」かで選びます。
- 生成AIパスポートは国家資格ですか?
-
いいえ、GUGAが認定する民間資格です。国家資格はITパスポート(IPA・情報処理促進法に基づく)のみです。名称が似た「AIパスポート」という独立資格は存在しません。
- 両方取る意味はありますか?
-
あります。合計18,500円で「AIに強いIT基礎人材」を証明できます。出題範囲も一部重なるため学習を圧縮できますが、全員に必要なわけではなく目的次第です。
- どっちを先に取るべき?
-
入りやすさで言えば生成AIパスポート→ITパスポートの順です。学習時間が短く合格率も高い生成AIパスポートで自信をつけてからが王道です。
- 学生はどちらが安い?
-
生成AIパスポートです(学生5,500円)。ITパスポートに学割はなく7,500円固定のため、学生は生成AIパスポートのほうが2,000円安く受けられます。
- 履歴書で評価されるのはどっち?
-
知名度と国家資格の重みではITパスポートが優勢です。ただしAI職種・DX推進職では生成AIパスポートの専門性が評価される場面が増えています。
- 出題範囲は重なりますか?
-
一部重なります。ITパスポートのAI・データ分野は生成AIパスポートの知識と重なる部分があり、併取時は学習を圧縮できます。ただし重複は限定的です。
- ITパスポートはいつでも受けられる?
-
現在は全国会場で随時受験できます。ただしシステムリプレースに伴い2026年12月28日以降に一時休止が予定されているため、受験時期は公式での確認が必要です(2027年1月以降の実施は2026年秋頃発表予定)。
まとめ|「何を証明したいか」で選べば迷わない
生成AIパスポートとITパスポートは、似た名前ながら別ジャンルの入門資格です。難易度・費用・形式の違いを押さえれば、自分が取るべき一枚は自然と決まります。
- 難しいのはITパス(48.6%)
- 易しいのは生成AIパス(79.35%)
- 国家=ITパス/民間=生成AIパス
- 就活はITパス・業務は生成AIパス
- 両取りは合計18,500円
就活でIT基礎を示すならITパスポート、業務でAIを安全に使うなら生成AIパスポート、両方そろえれば「AIに強いIT基礎人材」を名乗れます。結局は「何を証明したいか」に尽きるので、まずは目的を一つに絞ってみてください。資格全体の位置づけを体系的に知りたい方は「生成AIパスポートとは?【2026年完全ガイド】難易度・合格率・勉強法まで全解説」を起点にすると整理しやすいはずです。





結局は“何を証明したいか”に尽きます。
参考URL一覧
- GUGA公式プレスリリース「生成AIパスポート、2026年4月試験の結果を発表」(朝日新聞掲載・2026-06-14取得):https://www.asahi.com/and/pressrelease/16576413
- IPA「令和7年度『iパス(ITパスポート試験)』の年間応募者数等について」(2026-06-14取得):https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/ip-oubo2025.html
- IPA「スケジュール、手数料など」(受験手数料7,500円・2026-06-14取得):https://www.ipa.go.jp/shiken/mousikomi/schedule.html
- IPA「CBT方式で実施する3試験区分における2026年5月以降の試験実施について」(休止時期2026年12月28日以降・2026-06-14取得):https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/cbt-202605-jisshi.html
- アルク「ITパスポートの難易度は?合格率・他資格比較」(学習時間・属性別合格率・2026-06-14取得):https://www.alc.co.jp/license/it-passport/nanido
- 技術評論社「データで見るITパスポート試験 令和7年度の受験者と合格率」(合格率推移・2026-06-14取得):https://itpassport.gihyo.jp/archives/4736
- IPA「情報処理技術者試験 受験手数料の改定について」(5,700円→7,500円・2026-06-14取得):https://www.ipa.go.jp/shiken/2021/jukenryou20210716.html








コメント