この記事を書いた人


2013年に「ビジネス実務法務検定2級」と独学で「行政書士」試験に合格。この資格を活かし、法務やコンプライアンスの視点からも安心できる情報発信を心がけています。
行政書士の模試とは、本試験と同じ形式・時間で実力と全国での立ち位置を測る予行演習のことです。
選ぶときの分かれ目は、記述式の添削・全国順位が出るか・会場か自宅かの3点。記述添削まで欲しいならLEC・TAC・辰已、自宅で手軽ならアガルートが目安です。受ける回数は2〜3回で十分。読了後、あなたは自分に合う模試を選び、復習まで見据えて申し込めます。
この記事のポイント
- 選ぶ軸は3つだけ
- 記述添削はLEC・TAC・辰已
- 全国順位でLECが定番
- 受けるのは2〜3回
- 数より復習が大事
【結論】模試は「記述添削・全国順位・会場」で選ぶ

先に結論です。模試は「どこが一番か」より「自分の目的に合うか」で選びます。判断材料はたった3つに絞れます。
記述添削が欲しいならLEC・TAC・辰已
行政書士試験は記述式(60点・3問)の出来が合否を左右します。主要7社のうち、当サイトが各社公式情報で記述添削を確認できたのはLEC・TAC・辰已の3社です(2026年7月時点。他社での実施を否定するものではありません。TAC公式・全国公開模試/辰已法律研究所・公式)。自己採点では判断しにくい記述を、他人の目で見てもらえる価値は大きいです。
全国順位を知りたいならLECが定番
今の実力が全国で何位かを知りたいなら、母集団の大きい模試を選びます。LECのファイナル模試は「昨年7,004名」と公式がうたう業界最大級の規模で、母集団の大きさが順位・偏差値の信頼性につながります。母数が多いほど、自分の立ち位置が正確に分かります。

LECは私のときは無料の解説講義も付いていたので、絶対に受けていました!
会場か自宅かで本番慣れが変わる
最後の軸が受験方式です。本番の緊張感に慣れたいなら会場受験、地方在住や多忙なら自宅受験が向きます。会場はLEC・TAC・伊藤塾など、自宅のみはアガルート・フォーサイト。1回は会場で本番を体感しておくのがおすすめです。



正直、会場の独特な緊張感は一度味わう価値があります。
行政書士模試の選び方——外せない3つの軸


結論で挙げた3軸を、もう少し「なぜ大事か」まで掘り下げます。ここを理解すると、各社の特徴が自分ごとに変わります。
- 軸1:記述式の添削の有無
- 軸2:全国順位・成績処理
- 軸3:会場受験か自宅か
軸1:記述添削は「自己採点の限界」を補う
記述式は採点基準が独特で、自分では「何点取れたか」が読みにくい設問です。プロの添削は、部分点の取り方や書き方の癖を客観的に教えてくれます。記述の勉強法そのものは行政書士の記述式対策で詳しく解説しています。


軸2:成績処理は「足切り」を見える化する
行政書士試験には2つの足切り(基準点)があります。成績処理のある模試なら、法令・基礎知識それぞれの基準をクリアできているかが数字で分かります。総合点だけ見て安心し、基礎知識の足切りで落ちる——この事故を防げます。
軸3:自己採点型は「効果が薄れる」点に注意
正直な注意点も書きます。アガルート・フォーサイト・資格スクエアは自己採点型で、全国順位や記述添削を目的にする人には不足します。一方、予想問題での演習や時間配分の練習としての価値は別にあるため、目的が「本番形式の練習」なのか「順位確認」なのかで選び分けましょう。



順位が要るなら自己採点型は避ける。目的から逆算しましょう。
主要7社の模試を徹底比較【2026年・比較表】


ここが本記事の目玉です。有料の公開模試7社を、料金・受験方式・成績処理・記述添削で一覧にしました(2026年7月時点・税込。価格・仕様は変わるため申込前に必ず各社公式でご確認ください)。
| 模試(提供) | 料金の目安 | 方式 | 順位/記述添削 |
|---|---|---|---|
| LEC 全日本公開模試 | 各回約4,500円/パック22,000円 | 会場・自宅 | 順位◎/記述添削あり |
| TAC 全国実力チェック模試/全国公開模試 | 実力チェック2,200円/公開模試2回セット5,500円 | 会場・自宅 | 順位○/期限内提出で記述添削あり |
| 辰已 全国公開完全模試 | 3,000〜6,000円 | 会場・自宅 | 記述の直接添削 |
| 伊藤塾 頻出Aランクチェック模試 | 公式参照(会場受験オプションあり) | 会場・自宅 | 自己採点(成績処理・添削なし) |
| アガルート 模擬試験 | 5,478円 | 自宅のみ | 自己採点・解説動画 |
| フォーサイト 模擬試験 | 10,800円(2回) | 自宅のみ | 自己採点 |
| 資格スクエア 実力測定模試 | 1,650円 | オンライン | 成績表・分布 |
総合力No.1はLEC——順位・記述・回数がそろう
迷ったらLECです。業界最大級の母集団、記述採点、全7回の豊富なラインナップがそろい、模試パックなら22,000円で受け放題に近い形になります。「模試といえばLEC」と言われるだけの実績があり、独学者の定番です。
コスパ重視はTAC——各回3,300円で添削つき
費用を抑えつつ質も欲しいならTACです。全国実力チェック模試2,200円、全国公開模試2回セット5,500円で、期限内提出者には記述添削と個人別成績表がつきます(TAC公式・全国公開模試)。LECより安く、必要十分な機能がそろう堅実な選択です。
記述を鍛えるなら辰已——難しめの直接添削
記述と難問への耐性をつけたいなら辰已です。全国公開完全模試は難易度が高めで、記述式の直接添削指導に定評があります。本番より難しい問題で鍛えたい上級者向け。解説も詳しく、余裕があれば受けておく価値があります。



ちなみに私はLECとTACの模試を両方受けてました!
タイプ別・あなたに合う模試


3軸と各社の特徴を踏まえ、タイプ別の答えを出します。当てはまる行を選んでください。
独学で立ち位置を知りたい人→LEC・TAC
独学者ほど、客観的な順位が必要です。全国順位と記述添削がつくLEC・TACを軸に、1〜2回は会場で受けるのがおすすめ。孤独に進めてきた実力を、初めて外部基準で測れます。講座選びで迷うなら行政書士通信講座おすすめランキングもどうぞ。


地方在住・多忙な人→アガルート自宅
会場が遠い、時間が読めない人は自宅受験を活用しましょう。アガルートは8月下旬〜11月末の期間内ならいつでも受験でき、解説動画つきです。順位は出ませんが、本番形式に触れて解説で復習する用途には十分。会場模試の“気楽な予行”として組み合わせるのもありです。
とにかく安く試したい人→資格スクエア・市販模試
費用を最小限にしたいなら選択肢があります。資格スクエアの実力測定模試は1,650円、市販の予想模試なら1,760円前後で試せます。ただし本番の緊張感や全国順位は得られません。まず力試し、仕上げは会場模試、という二段構えが現実的です。



安い自宅模試で足慣らし→本命は会場受験、という組み合わせが定番です。
模試はいつ・何回受ける?スケジュールとダブル受験


模試は受ければいいわけではありません。時期と回数、そして復習まで含めて設計しましょう。本試験は例年11月です。
ピークは8〜10月、受けるのは2〜3回
模試シーズンは本試験の1〜2か月前、8〜10月がピークで、受験回数は2〜3回が目安です。夏に1回で現状把握、直前期に1〜2回で仕上げ、という組み方が王道。多く受けても、復習が追いつかなければ意味が薄れます。
「ダブル受験」で弱点と本番慣れを両取り
複数社を組み合わせる手もあります。全国順位・記述採点のあるLECやTACと、自宅のアガルートを併用すれば、立ち位置の把握と直前仕上げを両取りできます。難問耐性をつけたいなら辰已を1回挟むのも有効です。
直前期の使い方は解答速報とセットで
模試の後は復習が本番です。間違えた問題をその週のうちに潰すのが鉄則。本試験直前の過ごし方や解答速報の活用は行政書士試験の解答速報・直前期にまとめています。模試→復習→本番の流れを作りましょう。





模試後の1週間を復習専用に空けておくのがおすすめです。
結果が悪くても諦めない——足切りと復習の読み方


ここは多くの記事が触れない、いちばん大事な話です。模試の点数に一喜一憂しても意味はありません。読むべきは「中身」です。
模試の判定より「2つの足切り」を見る
総合180点に届いていても、油断は禁物です。法令等50%・基礎知識40%という2つの足切りを両方クリアできているかを必ず確認しましょう。基礎知識対策の詰め方は行政書士の一般知識・基礎知識対策が参考になります。
足切り対策|24点を確実に取る戦略【2026年最新】-300x169.jpg)
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模試で点が出なくても本番で伸びる
これは受験生を長く見てきた実感です。直前期の模試で合格点に届かなくても、そこから本番までに大きく伸びる人は珍しくありません。模試はあくまで“途中経過”。悪い結果ほど、弱点が可視化された宝の地図だと捉え直しましょう。
「受けた数」でなく「復習しきれた数」で考える
最後に、最大の失敗パターンを共有します。模試を受けすぎて復習が追いつかないのが、いちばんもったいない。5回受けて復習ゼロより、2回受けて完璧に潰すほうが伸びます。申し込む前に、復習の時間まで確保できるか自問しましょう。



模試は受けて終わりでは半分。復習してやっと一人前です。
新しい問題集をゲットしたと思いましょう!
よくある質問(FAQ)
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- 行政書士の模試はどれがおすすめですか?
-
総合力ならLEC、コスパならTACが定番です。記述添削と全国順位がつき、独学者が実力を客観視するのに向きます。地方在住や多忙な人は自宅受験のアガルート、難問で鍛えたい人は辰已、という選び方も有効です。
- 模試は何回受ければいいですか?
-
2〜3回が目安です。夏に1回で現状把握し、直前期に1〜2回で仕上げる組み方が王道。受けた数より復習しきれた数が大事なので、こなせる範囲にとどめ、間違えた問題を必ず潰すことを優先しましょう。
- 模試はいつ受けるのがベストですか?
-
本試験が例年11月のため、模試のピークは8〜10月です。学習が一通り終わった夏に1回、直前期の9〜10月に1〜2回が目安。早すぎると解けず自信を失い、遅すぎると復習の時間が足りなくなります。
- 会場受験と自宅受験はどちらがいいですか?
-
可能なら1回は会場受験がおすすめです。本番の緊張感や時間配分を体験でき、当日のシミュレーションになります。地方在住や仕事で都合がつかない場合は自宅受験でも構いませんが、時間を計り本番同様の環境で解きましょう。
- 模試の料金の相場はいくらですか?
-
1回あたり2,000〜5,000円程度が目安です(2026年7月時点の当サイト確認・変動あり)。TACの全国実力チェック模試(2,200円)や市販模試はより安く、アガルート(5,478円)やフォーサイト(2回10,800円)はやや高めです。回数パックの価格・内容は年度で変わるため、申込前に各社公式でご確認ください。
- 模試の判定がE判定でした。もう間に合いませんか?
-
諦めるのは早いです。直前期の模試で合格点に届かなくても、そこから本番までに大きく伸びる人は多くいます。判定より、2つの足切りをどこで割っているか、どの分野で失点しているかを分析し、弱点を集中的に潰すことが立て直しの近道です。
- 独学でも模試は受けたほうがいいですか?
-
独学者こそ受けるべきです。普段は自分の実力を客観的に測る機会がないため、全国順位や記述添削のある模試で立ち位置を把握する価値が高いです。LEC・TACなど成績処理のある模試を、最低1回は会場で受けておくと安心です。
- 市販の予想模試だけではダメですか?
-
市販模試は安く手軽ですが、自己採点で全国順位も出ず、本番の緊張感も再現できません。実力の確認には使えますが、立ち位置の把握や記述添削は予備校の公開模試が必要です。市販模試は補助、公開模試は本命と考えるとよいでしょう。
まとめ|模試は「3軸で選び、復習まで」設計する


どの模試を受けるか迷っていた状態から、あなたはもう選べます。記述添削・全国順位・会場の3軸で候補を絞り、2〜3回に厳選して、復習まで含めて申し込む。これで模試を“受けっぱなし”にせず、得点に変えられます。
- 3軸で候補を絞る
- 2〜3回に厳選する
- 復習の時間まで確保
今日できる一歩は、LECかTACの公式サイトで2026年の模試日程を確認し、会場で受ける1回を先にカレンダーへ入れること。試験全体の流れは行政書士完全ガイドで押さえておきましょう。


参考URL一覧
- TAC・行政書士 全国公開模試(公式):https://www.tac-school.co.jp/kouza_gyosei/gyosei_moshi.html
- 伊藤塾・2026年合格目標 頻出Aランクチェック模試(公式):https://www.itojuku.co.jp/shiken/gyosei/kouza/26D11006.html
- アガルート・行政書士模試おすすめ(公式コラム):https://www.agaroot.jp/gyosei/column/practice-exam
- アルク・行政書士の模試おすすめ比較:https://www.alc.co.jp/license/gyoseishoshi/moshi
- 行政書士試験研究センター:https://gyosei-shiken.or.jp/











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