G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AI・ディープラーニングの基礎知識を証明する民間資格です。
難易度は「合格率が高い=簡単」とは言い切れない試験です。直近の合格率は約77〜82%(最新の2026年第3回は82.40%)と高めですが、これはオンライン試験が書籍・ウェブ検索の持込可だからで、100分で145問を解くスピードや出題範囲の広さは相応の準備を要します。文系・初心者でも合格は十分可能です。
この記事のポイント
- 最新合格率は82.40%(第3回)
- 直近は約77〜82%で推移
- 合格基準点は公式が非公表
- 文系・初心者でも合格可能
- 持込可でも時間配分が勝負
公開日:2026年2月11日 / 最終更新日:2026年6月8日
【結論】G検定の難易度は?合格率は直近約77〜82%・基準点は非公表
結論として、G検定は合格率の高さほど「簡単」ではない試験です。最新の2026年第3回こそ82.40%ですが、合格基準点は非公表で、持込可の形式に頼り切ると足元をすくわれます。まずは最新の数字と、その数字をどう読むべきかを正確に押さえましょう。
合格率の最新推移|78.77%→77.04%→82.40%
2026年5月に実施された第3回G検定では、オンライン・会場を合わせて8,305名が受験し、6,843名が合格、合格率は82.40%でした(JDLA公式の第3回開催結果)。これによりG検定の累計受験者数は210,520名、累計合格者数は148,885名に達しています。2026年の3回分を並べると、第1回78.77%、第2回77.04%、第3回82.40%という推移で、「過去最高で固定」ではなく、回ごとに数ポイント上下しているのが実態です。
- 第1回(2026年1月)78.77%
- 第2回(2026年3月)77.04%
- 第3回(2026年5月)82.40%
広報部 鈴木合格率は回ごとに数ポイント動きます。1回の数字だけで難易度を断じないのが鉄則です!
合格ラインは何割?答えは「公式が非公表」
「何割取れば受かるのか」は受験者が最も気にするポイントですが、JDLAは合格基準点を公表していません。公式の試験概要にも開催結果にも、具体的な合格点や正答率は記載がないのが事実です。ネット上では「正答率70%が目安」という説明をよく見かけますが、これは受験者の体験談や認定事業者の推定に基づく“目安に過ぎない数字”であり、公式が保証した合格ラインではありません。回ごとに難易度のばらつきを補正するスコア方式が採られているとみられ、「○割で必ず合格」と断言できる根拠は存在しないと考えるのが正確です。合格基準点だけを深掘りしたい方は、G検定の合格ラインは何割?合格基準点が非公表な理由と対策で詳しく整理しています。



「70%で合格」と言い切る記事は多いですが、公式が出していない以上は目安どまりです!
なぜ合格率が高い?持込可・自宅受験の影響をデータで確認
合格率が高い最大の理由は、オンライン試験が自宅受験かつ書籍・ウェブ検索(Google検索等)の持込可という形式にあります。これは数字でも裏づけられます。第3回の内訳を見ると、オンラインの合格率は85.02%だったのに対し、持込不可の会場試験は70.29%と、15ポイント近い差がついています(同・JDLA公式結果)。つまり「持込可・自宅」という条件が合格率を押し上げているわけで、試験そのものが易しいというより、形式との相性が良いと理解するのが正確です。裏を返せば、持込可でも事前知識がなければ「調べている時間」で145問を解き切れず、形式の恩恵を受けられません。
G検定の試験形式と2026年の変更点を正確に押さえる
難易度を語るうえで、試験形式の前提を取り違えると判断を誤ります。特に2026年は試験時間・問題数が変わっており、会場試験の導入時期を勘違いした解説も少なくありません。ここで最新の正しい前提を確定させます。
試験形式|オンライン100分・会場120分・各145問
2026年のG検定は、オンライン試験が100分・会場試験が120分で、いずれも小問145問程度の多肢選択式です(JDLA公式のG検定試験概要)。オンラインは100分÷145問で1問あたり約41秒という計算になり、迷っている時間はほとんどありません。受験資格に制限はなく、受験料は一般13,200円・学生5,500円(いずれも税込)です。持込の可否は形式で異なり、オンラインは書籍・ウェブ検索が可、会場は持込不可という違いがあります。
- オンライン100分・会場120分
- 多肢選択式・小問145問程度
- オンラインのみ書籍・検索が可
2026年第1回からの変更|時間短縮と問題数の見直し
2026年第1回より、オンライン試験の時間が120分から100分へ短縮され、問題数も従来の160問程度から145問程度へと見直されました。1問あたりに割ける時間はむしろシビアになっており、「時間が減って楽になった」と捉えると危険です。一方で出題範囲(シラバス)そのものは変わっていないため、対策の方向性は従来と同じで構いません。2026年の変更点全体を一覧で確認したい方は、関連記事|2026年の変更点まとめもあわせてご覧ください。
会場試験は2025年10月に初導入・2026年も継続【重要な訂正点】
会場試験について「2026年から新しく加わった」と説明する記事を見かけますが、これは事実誤認です。正しくは、会場試験「G検定 Onsite 2025」は2025年10月16〜18日に初めて実施されました(553名が受験し360名が合格、合格率65.10%)。JDLAも公式に「2025年10月に初めて会場試験を導入した」と明記しています(JDLA公式の会場試験結果発表)。今後は年6回のオンライン試験に加え、年3回の会場試験を継続的に実施する方針であることも報じられています(ZDNET Japanの報道)。したがって2026年は「新設」ではなく「継続」の年と理解するのが正確です。



「2026年から会場試験が始まった」と書く記事は要注意。正しくは2025年秋からです!
シラバスは2024年改訂のv1.3を継続適用
出題範囲は、2024年に改訂されたシラバス(バージョン1.3)が2026年試験にも継続適用されています。2026年に変わったのは試験形式(時間・問題数)であって、出題範囲そのものではありません。「2026年にシラバスが大改訂された」といった表現は誤解を招くため注意が必要です。現行のv1.3では生成AI・大規模言語モデル(LLM)・責任あるAI(AI倫理・法規制)に関する内容が重点的に位置づけられており、ここが近年の難所になっています。
文系・初心者でもG検定は難しい?合格者データで検証
「文系だから無理では」と不安に感じる方は多いですが、合格者の実データを見ると、その心配は大きく和らぎます。年代・職種の分布と、必要な勉強時間の目安から、文系・初心者の現実的な難易度を確認します。
合格者の年代・職種は想像以上に幅広い(第3回データ)
第3回(6,843名合格)の合格者を年代別に見ると、20代が36.29%と最多ですが、40代以上が合計で約35%を占めており、社会人の学び直し層が厚いのが特徴です。職種別でも、情報システム・システム企画が21.53%である一方、営業・販売が15.02%、企画・マーケティングが8.59%と、IT専門職以外の合格者が多数を占めています(同・JDLA公式結果)。「IT職・若手しか受からない」というイメージは実態と異なり、文系・非IT職・ミドル層でも十分に合格者層に入っていることがデータで裏づけられます。
- 20代36%・30代27%・40代22%
- 50代も約12%が合格
- 営業・販売など非IT職も多数



40代以上が合格者の3分の1超。社会人のリスキリングと相性の良い資格です!
文系・未経験の勉強時間の目安
勉強時間は前提知識によって差が出ます。一般的な目安として、AI・IT学習の経験者は20〜40時間、文系・未経験者は50〜100時間程度を見込んでおくとよいでしょう。ただし合格者の学習時間には大きな個人差があり、短時間で受かる人もいれば、じっくり時間をかける人もいます。文系の方がつまずきやすいのは「パーセプトロン」「活性化関数」「勾配降下法」といった数式を伴う概念ですが、計算問題ではなく特徴・用途を問う選択式が中心なので、暗記と概念整理で十分対応できます。前提別の詳しい時間配分と学習ステップは、「勉強時間と学習ステップ」に集約しています。
ITパスポートとどちらが難しい?
ITパスポートとG検定では「難しさの種類」が異なります。専門性の深さではG検定が上、試験形式の厳しさではITパスポートが上です。ITパスポートは会場での持込不可形式で、令和7年度の合格率は48.6%(合格者132,012名/受験者271,352名、IPA公式の年間応募者数等)と、G検定より低めです。一方でG検定はAI・ディープラーニングに特化した深い知識が必要ですが、オンラインは持込可のため合格率は高く出ます。下表で主要な違いを整理します。
| 比較項目 | G検定 | ITパスポート |
|---|---|---|
| 試験形式 | オンライン/会場(オンラインは書籍・ウェブ検索持込可) | 会場のみ(持込不可) |
| 合格率 | 直近約77〜82%(最新第3回82.40%) | 約48.6%(令和7年度) |
| 出題範囲 | AI・ディープラーニング特化 | IT全般(広く浅く) |
| 問題数・時間 | 145問/100分(オンライン)、145問/120分(会場) | 100問/120分 |
| 資格種別 | 民間資格 | 国家資格 |
G検定で難しいと感じる分野と攻略法
受験者の体験談から、多くの人がつまずく分野はある程度共通しています。難所を先に把握しておけば、限られた勉強時間を効率よく配分できます。特に数学・機械学習領域と、最新のAI動向の2つが鬼門です。
最大の難所|数学・機械学習の理論
難易度が最も高いと感じられやすいのは、勾配降下法・誤差逆伝播法・各種最適化手法(Adam、RMSprop等)といった機械学習アルゴリズムの理論部分です。G検定では複雑な計算問題は出ず、「手法の特徴・用途・長所短所」を問う選択問題が中心なので、数式の導出を完璧に追うより、各手法を用途とセットで整理する方が効率的です。CNN・RNN・Transformerといったモデルも頻出で、これらは図で構造を理解し「画像認識ならCNN」「自然言語処理ならTransformer」と応用場面に紐づけて覚えると定着しやすくなります。
- 1位:機械学習の数理的理解
- 2位:DLの応用手法(CNN等)
- 3位:AI法規制・倫理問題
2026年の重点分野|生成AI・LLM・責任あるAI
現行シラバス(v1.3)では、生成AI・大規模言語モデル(LLM)・責任あるAIが重点分野に位置づけられています。具体的には、Transformerアーキテクチャ、プロンプトエンジニアリング、RAG(検索拡張生成)、ファインチューニングといった用語が頻出とされ、AI法規制ではEU AI ActやAI倫理、著作権・個人情報保護が継続的なテーマです。この領域は書籍だけでは追いきれないため、本番形式に慣れる意味でも問題演習が効きます。どこで問題を解けばよいかは、G検定の過去問はどこで?の記事で具体的に紹介しています。
持込・検索を活かす「準備の仕方」
オンライン試験で持込可・検索可だからといって、本番でゼロから調べるのは現実的ではありません。1問あたり約41秒というスピードでは、「どこに何が書いてあるか」を事前に把握しておく準備こそが得点を左右します。具体的には、公式テキストの索引を使い慣れておく、用語集を自分用に整理しておく、頻出テーマの要点を1枚にまとめておく、といった下準備が有効です。検索は知らない用語を一から学ぶためではなく、うろ覚えの確認=答え合わせに使うものと割り切ると、時間切れを防げます。



本番で初めて調べると時間が足りません。検索は「答え合わせ」に使うのが現実的です!
独学と通信講座、難易度を踏まえてどちらを選ぶ?
G検定は独学でも十分合格可能ですが、前提知識や自己管理力によって向き不向きが分かれます。費用と効率のバランスを踏まえ、自分に合った学習方法を選びましょう。
独学のメリット・デメリット
独学の最大の利点は費用の安さと柔軟性です。公式テキスト(約3,000〜3,100円)と問題集(約2,700〜3,000円)の2冊で合格レベルに到達でき、総費用は6,000〜10,000円程度に収まります。仕事や学業の合間に進められる一方、学習計画を自分で立てる必要があり、どこを重点的に学ぶかの判断やモチベーション維持が難しいのが弱点です。独学か講座かで迷っている場合は、判断材料を整理した関連記事|独学vs通信講座が参考になります。
通信講座が向いているケース
通信講座が向いているのは、文系でAI知識がゼロの方、数学に強い苦手意識がある方、短期間で確実に合格したい方、自己管理が苦手な方です。費用相場は30,000〜60,000円程度と独学の数倍ですが、図解や動画で数学的概念をかみ砕いてくれるため挫折リスクが下がり、頻出分野に絞った学習順序で時間を短縮できます。講座ごとに対応範囲やサポートが異なるので、特徴を比較して選ぶことが大切です。主要講座の比較は関連記事|通信講座ベスト6にまとめています。
- 文系・AI知識ゼロの方
- 数学に苦手意識が強い方
- 短期集中で合格したい方
学習方法の比較
費用・期間・向いている人の観点で学習方法を整理すると、選びやすくなります。「数学への抵抗」と「締切への強さ」の2軸で考えると判断を外しにくいでしょう。数学が苦手で締切に弱い人ほど講座向き、基礎があり自走できる人ほど独学向きです。
| 学習方法 | 費用 | 学習期間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 独学(公式テキスト+問題集) | 6,000〜10,000円 | 2〜3ヶ月 | 自己管理が得意な方 |
| 通信講座 | 30,000〜60,000円 | 1〜2ヶ月 | 短期合格を目指す方 |
| オンライン学習サービス | 10,000〜30,000円 | 1.5〜2.5ヶ月 | 動画学習が好きな方 |



独学か講座かは「数学への抵抗」と「締切耐性」で決めると外しません!
G検定の難易度に関するよくある質問
- G検定の合格率は本当に高いのですか?
-
はい、直近の合格率は約77〜82%で推移しており、最新の2026年第3回は82.40%でした。ただしこれはオンライン試験が書籍・ウェブ検索の持込可という特殊な形式の影響が大きく、事前準備なしで受かるという意味ではありません。100分で145問を解くスピードと出題範囲の広さがあるため、相応の学習は必要です。
- G検定の合格ラインは何割ですか?
-
公式の合格基準点は非公表です。「正答率70%が目安」とする情報を見かけますが、これは受験者の体験談などに基づく目安に過ぎず、JDLAが保証した数字ではありません。回ごとの難易度差を補正するスコア方式とみられるため、「○割で必ず合格」と断言できる根拠はないと考えるのが正確です。
- 文系でもG検定に合格できますか?
-
はい、十分可能です。第3回の合格者を見ると20代から50代まで幅広く、営業・販売など非IT職の合格者も多数います。数学的な概念は出ますが計算問題ではなく用語・手法の理解が中心なので、暗記と概念整理で対応できます。文系・未経験の方は50〜100時間程度の学習を目安に、入門書で全体像をつかんでから公式テキストに進むとスムーズです。
- ITパスポートとG検定はどちらが難しいですか?
-
難しさの種類が異なります。専門性の深さではG検定が上、試験形式の厳しさではITパスポートが上です。ITパスポートは会場・持込不可で令和7年度の合格率は48.6%、出題範囲はIT全般と広く浅めです。G検定はAI特化で深い知識が要りますが、オンラインは持込可のため合格率は高く出ます。目的(AI分野の専門性かIT全般の基礎か)で選ぶとよいでしょう。
- 2026年にG検定の試験形式は変わりましたか?
-
はい。2026年第1回より、オンライン試験の時間が120分から100分に短縮され、問題数も145問程度に見直されました。出題範囲(シラバスv1.3)は2024年改訂版が継続適用されており、範囲自体は変わっていません。また会場試験は2025年10月に初めて導入されたもので、2026年は新設ではなく継続実施です。
- G検定で最も難しい分野はどこですか?
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受験者の声では「機械学習の数理」が最も難しいとされます。勾配降下法・誤差逆伝播法・最適化手法などの理論が含まれるためです。ただし計算問題は出ないため、各手法の特徴・用途を整理して覚えるのが効率的です。次いでCNN・RNN・Transformer等の応用手法、AI法規制・倫理も難度が高い領域とされています。
- G検定は独学で合格できますか?
-
はい、独学でも十分合格可能です。公式テキストと問題集の2冊(総額6,000〜10,000円程度)で合格レベルに到達できます。文系・未経験の方は50〜100時間を目安に計画的に進めましょう。学習計画やモチベーション維持に不安がある場合や、短期間で確実に合格したい場合は、通信講座の利用も有効な選択肢です。
- 会場試験とオンライン試験はどちらが受かりやすいですか?
-
データ上は持込可のオンラインの方が合格率は高く出ます。第3回ではオンラインが85.02%、持込不可の会場試験が70.29%と差がつきました。落ち着いて受けたい・通信環境に不安がある場合は会場、調べ物を活用したい場合はオンラインなど、自分の準備状況や環境に合わせて選ぶとよいでしょう。
まとめ|合格率の高さに油断せず、形式と範囲を正しく押さえよう
G検定の難易度は、合格率の数字だけを見ると「簡単そう」に映りますが、その高さはオンラインの持込可・自宅受験という形式に支えられています。最新の合格率や形式の前提を正しく押さえ、文系・初心者でも計画的に準備すれば、合格は十分に手が届く資格です。
- 最新合格率は第3回82.40%
- 合格基準点は公式が非公表
- 会場試験は2025年10月初導入
- 文系・非IT職の合格者も多数
- 独学・講座は自分の適性で選ぶ
資格の全体像から押さえ直したい方は、関連記事|G検定とは?から読み始めると、難易度の位置づけがより立体的に理解できます。合格率の高さに油断せず、基礎を固めて試験に臨みましょう。
参考URL一覧
- JDLA「2026年 第3回 G検定 開催結果」:https://www.jdla.org/news/20260525001/
- JDLA「会場試験 G検定 Onsite 2025 結果発表」:https://www.jdla.org/news/20251104001/
- JDLA「G検定とは(試験概要)」:https://www.jdla.org/certificate/general/
- IPA「令和7年度 ITパスポート試験 年間応募者数等について」:https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/ip-oubo2025.html
- ZDNET Japan「JDLA、会場試験 G検定 Onsite 2025 の結果公表」:https://japan.zdnet.com/article/35240086/










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