G検定とDS検定(データサイエンティスト検定)は、どちらもAI・データサイエンス分野の代表的な民間資格です。G検定はJDLA(日本ディープラーニング協会)が主催するAI・ディープラーニングのリテラシー資格であり、DS検定はデータサイエンティスト協会が主催するデータ分析実務の基礎力を問う資格です。
結論から言うと、AI全般の知識を広く身につけたい方やビジネス寄りの職種ならG検定、データ分析の実務スキルを証明したい方やエンジニア志望ならDS検定が適しています。両者は出題範囲・難易度・合格率が大きく異なるため、自分のキャリア目標に合わせた選択が重要です。
この記事のポイント
- G検定とDS検定の違いを網羅比較
- 難易度・合格率の最新データで比較
- キャリア目標別のおすすめを提示
- DX推進パスポートとの関係も解説
G検定とDS検定の基本情報を比較【2026年最新】
G検定とDS検定は主催団体・出題範囲・試験形式のすべてが異なります。2026年のG検定はオンライン試験が100分145問に変更され、会場試験(120分145問)も新たに導入されました。一方、DS検定はCBT方式で全国のテストセンターにて受験する形式を採用しており、第12回(2026年3月実施)より問題数100問・試験時間100分となっています。
- 主催団体と出題範囲が異なる
- 試験形式・受験方法に大きな差
- 受験料はG検定の方がやや高い
G検定の試験概要:JDLA主催のAIリテラシー資格
G検定(正式名称:JDLA Deep Learning for GENERAL)は、日本ディープラーニング協会が2017年から実施しているAI・ディープラーニングの活用リテラシーを測る試験です。出題範囲はAIの定義・歴史から、機械学習・ディープラーニングの理論、AIプロジェクトのマネジメント、法律・倫理まで幅広く網羅しています。2026年第1回試験では8,529名が受験し6,718名が合格、合格率は78.77%という結果でした。受験料は一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)で、受験資格の制限はありません。累計受験者数は19万人を超えており、AI分野で最も受験者数が多い資格の一つです。
DS検定の試験概要:データサイエンティスト協会主催の実務力資格
DS検定(データサイエンティスト検定リテラシーレベル)は、一般社団法人データサイエンティスト協会が2021年から実施している資格試験です。「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」の3領域を横断的に問う点が最大の特徴で、統計学の基礎やデータ前処理、可視化手法など分析プロセス全体に関わる知識が求められます。試験はCBT方式(全国のテストセンター)で100分・100問に解答する形式です(第12回より)。受験料は一般10,000円(税抜)、学生5,000円(税抜)となっています(大学会員は4,000円)。2025年6月実施の第10回試験では合格率44%と、回を重ねるごとに難化傾向が見られます。
一目でわかるG検定 vs DS検定 比較表
| 比較項目 | G検定 | DS検定 |
|---|---|---|
| 主催団体 | JDLA(日本ディープラーニング協会) | データサイエンティスト協会 |
| 開始年 | 2017年 | 2021年 |
| 出題範囲 | AI・ディープラーニング全般 | ビジネス力・DS力・DE力の3領域 |
| 試験形式 | オンライン(100分145問)/ 会場(120分145問) | CBT(100分100問)※第12回より |
| 受験料(一般) | 13,200円(税込) | 10,000円(税抜) |
| 受験料(学生) | 5,500円(税込) | 5,000円(税抜)※大学会員は4,000円 |
| 合格率(最新) | 78.77%(2026年第1回) | 約44%(2025年第10回) |
| 合格ライン | 非公開(推定60〜70%) | 正答率約77% |
| 試験回数/年 | オンライン6回程度+会場複数回(年により異なる) | 年2〜3回 |
| 累計受験者 | 約19万人 | 非公開 |
| 勉強時間目安 | 30〜50時間 | 50〜200時間 |
| DX推進パスポート対象 | 対象 | 対象 |
この比較表からもわかるように、G検定は受験機会が多く合格率も高いため取得しやすい一方、DS検定は合格率が低く専門性の高い試験です。どちらもDX推進パスポートの構成資格であり、G検定の全体像を把握したい方はこちらの完全ガイドも参考にしてください。
G検定とDS検定の難易度・合格率を徹底比較
G検定の合格率は近年65〜79%台で推移しており、DS検定の合格率は38〜66%と大きな差があります。特に2022年以降のDS検定は合格率44%前後まで低下しており、難化傾向が顕著です。両者の難易度差を正しく理解することが、資格選びの第一歩になります。
- G検定は合格率78%で取得しやすい
- DS検定は合格率44%と難化傾向
- 必要な勉強時間は2〜4倍の差
合格率の推移から見る難易度の違い
G検定の合格率は2026年第1回で78.77%を記録し、初回受験者でも十分合格を狙える水準です。一方DS検定は、2021年の第1回こそ合格率66%でしたが、第3回以降は40%台で推移しています。2025年6月の第10回試験では合格率44%にとどまり、受験者のレベルが上がる中でも合格ラインが厳しく設定されている実態がうかがえます。DS検定の合格ラインは正答率約77%と高いことが難易度を押し上げている要因です。
必要な勉強時間と学習内容の違い
G検定の合格に必要な勉強時間は30〜50時間が目安で、IT未経験者でも2〜3ヶ月あれば十分対応できます。対してDS検定は50〜200時間と幅が広く、IT知識がまったくない初学者は150時間以上を見込む必要があるとされています。学習内容の面でも違いは明確で、G検定はAIの概念・理論・倫理が中心であるのに対し、DS検定は統計学・数学・プログラミング的思考を含む実務寄りの内容が出題されます。そのため、数学が苦手な文系の方はG検定から始める方がハードルは低いでしょう。
試験形式の違いが難易度に与える影響
G検定はオンライン受験が可能で、書籍やノートの持ち込みが認められている点が大きな特徴です。分からない問題があってもその場で調べられるため、知識の「引き出し方」を鍛えておけば対応しやすい試験と言えます。一方のDS検定は、全国のテストセンターで受験するCBT方式のため、持ち込みは一切できません。純粋な知識と応用力が問われるため、体系的な学習が不可欠です。この試験形式の差が、合格率の違いにも反映されています。G検定の難易度について詳しくはこちらで解説しています。
G検定とDS検定はどっちを取るべき?目的別おすすめ
G検定とDS検定のどちらを選ぶかは、あなたのキャリア目標と現在のスキルレベルによって決まります。AI全般のリテラシーを証明したいならG検定、データ分析の実務力を示したいならDS検定が適しています。両方取得してDX推進パスポートを目指すのも有効な戦略です。
- ビジネス職ならG検定が最適
- 分析職志望ならDS検定を優先
- 両方取得でDX推進パスポート取得可
G検定がおすすめな人の特徴
G検定は、AI・ディープラーニングの知識を業務に活かしたいビジネスパーソンに最適な資格です。具体的には、DX推進部門でAI導入を検討する立場にある方、営業・企画職でAIの提案力を高めたい方、文系出身でAI分野へのキャリア転換を考えている方などに向いています。G検定はオンライン受験が可能で持ち込みもOKなため、働きながら短期間で取得しやすい点も大きな魅力です。2026年第1回の合格率78.77%が示すように、適切に学習すれば高確率で合格を狙えます。
DS検定がおすすめな人の特徴
DS検定は、データサイエンティストやデータアナリストとしてのキャリアを目指す方に適した資格です。統計学・数学の基礎があり、データの前処理・分析・可視化の実務スキルを証明したい方に向いています。ビジネス力・データサイエンス力・データエンジニアリング力の3領域を横断的に問うため、合格すれば幅広いスキルを持つ人材であることの客観的な証明になります。ただし合格率は約44%と決して簡単ではないため、統計検定2級程度の数学力を事前に身につけておくことが望ましいです。
両方取得する場合のおすすめ順番
G検定とDS検定を両方取得する場合、一般的にはG検定を先に取得するのがおすすめです。その理由は主に3つあります。
- AIの基礎を先に固められる
- 高い合格率で成功体験を積める
- 出題範囲の一部が重複している
ただし、すでに統計学やプログラミングの実務経験がある方は、DS検定から受験しても問題ありません。いずれの順番でも、ITパスポートと合わせて3資格を取得すればDX推進パスポートの統合オープンバッジを取得できます。AI資格全体の比較はこちらの記事で詳しくまとめています。
DX推進パスポートとG検定・DS検定の関係
DX推進パスポートとは、デジタルリテラシー協議会が創設した制度で、「ITパスポート」「G検定」「DS検定」の3試験を活用してDi-Liteスキルの獲得を推奨するものです。3試験の合格状況に応じてデジタルバッジが段階的に発行されるため、G検定とDS検定の両方を取得する動機づけにもなっています。
- 3試験で段階的にバッジが発行
- DX人材としての総合力を証明
- 転職・昇進で客観的なアピール材料
DX推進パスポートの仕組みとバッジの種類
DX推進パスポートでは、3試験のうちいずれか1種類に合格すると「DX推進パスポート1」、いずれか2種類に合格すると「DX推進パスポート2」、3つ全てに合格すると「DX推進パスポート3」のデジタルバッジが発行されます。G検定の取得だけで「DX推進パスポート1」は取得でき、DS検定やITパスポートと組み合わせることでバッジのレベルが上がる仕組みです。DX推進パスポート3の統合オープンバッジは、DX推進人材としての総合的なスキルを証明する強力な武器になります。
G検定+DS検定の組み合わせが転職に強い理由
G検定でAIの全体像を理解していることを示しつつ、DS検定でデータ分析の実務力を証明できる組み合わせは、転職市場で高い評価を受けます。特にDX推進部門やAI関連コンサルティング職では、AIの知識(G検定)とデータ分析力(DS検定)の両面を持つ人材は希少であり、採用面接でも「AI・データの両方がわかる人材」として差別化できます。G検定の効率的な対策には通信講座の活用も検討してみてください。
G検定・DS検定の効率的な学習戦略
G検定とDS検定はそれぞれ学習アプローチが異なります。G検定は幅広い知識のインプットが中心で、DS検定は統計・数学の理解に加えて実務的な演習が必要です。限られた時間で合格するための具体的な学習法を紹介します。
- G検定は知識インプット重視
- DS検定は統計・数学の演習が必須
- 両方狙うなら重複範囲を効率化
G検定の学習法:公式テキスト+過去問で攻略
G検定の合格に最も効率的なのは、公式テキスト(ディープラーニングG検定公式テキスト第3版)で体系的にインプットし、過去問道場や模擬試験で演習するという王道の学習法です。オンライン試験では書籍の持ち込みが認められているため、苦手分野のチートシートやカンペを準備しておくのも有効な戦略です。学習期間は2〜3ヶ月が標準的ですが、IT経験者なら1ヶ月の短期集中でも十分合格を狙えます。
DS検定の学習法:統計・数学の基礎固めが鍵
DS検定の攻略で最も重要なのは、統計学と数学の基礎を固めることです。公式リファレンスブックを中心に学習しつつ、統計検定2級レベルの知識を身につけておくと安心です。DS検定は持ち込み不可のCBT方式であるため、純粋な知識の定着が求められます。具体的な学習ステップは以下のとおりです。
- 公式リファレンスブックを2周読む
- 統計検定2級レベルの数学を復習
- 模擬問題で出題パターンに慣れる
- 弱点分野を重点的に補強する
よくある質問
- G検定とDS検定はどちらが難しいですか?
-
DS検定の方が難しいです。G検定の合格率は約78%であるのに対し、DS検定の合格率は約44%です。DS検定は合格ラインが正答率約77%と高く設定されており、統計学や数学の知識も求められるため、学習時間もG検定の2〜4倍必要になります。
- G検定とDS検定はどっちを先に受けるべきですか?
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一般的にはG検定を先に受けるのがおすすめです。G検定でAIの基礎知識を身につけてからDS検定に進むと、学習効率が上がります。ただし、統計学やプログラミングの実務経験がある方はDS検定から受けても問題ありません。
- G検定とDS検定の両方を取るメリットは?
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両方取得するとDX推進パスポートのレベルが上がります。さらにITパスポートも合わせて3資格を取得すれば、DX推進パスポート3の統合オープンバッジが発行され、DX人材としての総合力を客観的に証明できます。
- G検定の受験料はいくらですか?
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G検定の受験料は一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です。DS検定は一般10,000円(税抜)、学生5,000円(税抜)で、G検定の方がやや高めの設定になっています。
- DS検定の合格率が低い理由は何ですか?
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DS検定の合格率が低い主な理由は、合格ラインが正答率約77%と高いこと、出題範囲がビジネス・データサイエンス・エンジニアリングの3領域と広いこと、CBT方式で持ち込み不可であることです。純粋な知識の定着が求められる試験設計が難易度を高めています。
- G検定はオンラインで受験できますか?
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G検定はオンライン受験が可能です。2026年からはオンライン試験(100分145問)に加え、会場試験(120分145問)も新たに導入されました。オンライン試験では書籍やノートの持ち込みが認められています。
- G検定とDS検定のどちらが転職に有利ですか?
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転職先の職種によります。AI活用やDX推進のビジネス職ならG検定、データ分析やデータサイエンティスト職ならDS検定が有利です。両方取得するとDX人材としての総合力をアピールでき、転職市場での競争力がさらに高まります。
まとめ:G検定とDS検定の違いを理解して最適な資格を選ぼう

G検定とDS検定はどちらもAI・データサイエンス分野の重要な資格ですが、その特徴は大きく異なります。G検定はAI・ディープラーニング全般のリテラシーを問う試験で合格率は約78%、ビジネスパーソン向けの取得しやすい資格です。一方DS検定はデータサイエンティストとしての実務力を問う試験で合格率は約44%、より専門性の高い試験と言えます。
キャリア目標に合わせてどちらを優先するか決め、余裕があれば両方取得してDX推進パスポートの統合オープンバッジを目指すのが理想的な戦略です。まずは取得しやすいG検定から始めて、AIリテラシーの基盤を固めることをおすすめします。
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公式/参考URL一覧
- JDLA G検定公式ページ:https://www.jdla.org/certificate/general/
- 2026年第1回G検定結果発表:https://www.jdla.org/news/20260126001/
- データサイエンティスト協会 DS検定公式:https://www.datascientist.or.jp/dscertification/
- DS検定 過去実施結果:https://www.datascientist.or.jp/dscertification/results/
- DX推進パスポート(Di-Lite):https://www.dilite.jp/passport


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