この記事の結論
20代の職務経歴書で選考を通過するためには、「あなたを採用するメリット」を採用担当者に分かりやすく伝えることが全てです。
特に経験の浅い20代では、実績よりも「ポテンシャル」と「熱意」をどう表現するかが鍵となります。この記事では、「経験者向け」と「未経験者向け」の2種類のWordテンプレートを提供。これをダウンロードし、項目別の豊富な例文を参考にするだけで、誰でも”選考通過率が3倍になる”職務経歴書が完成します。
この記事のポイント
- 職務経歴書は企画書である
- 採用担当者は1〜2分しか見ない
- 実績は数字で語れる
- 未経験者はポテンシャル勝負
- 2種類のテンプレート提供
- 自己PRと職務要約が命
- 提出前の最終チェックが重要
大前提!採用担当者は、あなたの職務経歴書から何を知りたいのか?

- Can(何ができるか)
- What(何をしてきたか)
- Why(なぜうちなのか)
毎日何十通もの応募書類に目を通す採用担当者。彼らが、あなたの職務経歴書から知りたい情報は、突き詰めれば以下の3つしかありません。
突き詰めれば以下の3つ
- Can(何ができるか):自社で活躍できるだけのスキルや経験を持っているか?
- What(何をしてきたか):これまで、どんな成果を上げてきた信頼できる人物か?
- Why(なぜうちなのか):数ある企業の中で、なぜ自社を志望しているのか?
あなたの職務経歴書が、この3つの問いに明確に、かつ簡潔に答えられていれば、書類選考の通過率は劇的に上がります。逆に、どれだけ立派な経歴が書かれていても、この問いに答えられない書類は、読まれることなくゴミ箱行きになってしまうのです。
この記事で、この3つの問いに完璧に答えるための「最強の企画書」の作り方をマスターしましょう。

職務経歴書にもう迷わない!目的別・最強テンプレートを今すぐダウンロード

- 経験者向けテンプレート
- 未経験者向けテンプレート
- Word形式ですぐ使える
お待たせしました。あなたの状況に合わせて選ぶだけで、“勝てる職務経歴書”の骨格が完成する、2種類のテンプレート(Word形式)をご用意しました。
あなたの目的はどちらですか?
① 経験を活かす(同職種向け) | ② 未経験に挑戦(異職種向け) | |
---|---|---|
こんな人におすすめ | ・今の職種でキャリアアップしたい ・より待遇の良い同業他社に行きたい | ・全く新しい職種にチャレンジしたい ・今の仕事が合わないと感じている |
アピール重点 | 「即戦力」として活躍できる実績 | 「ポテンシャル」と「熱意」 |
テンプレート形式 | 逆編年体形式(新しい経歴から書く) | キャリア式形式(スキルや経験を先に書く) |
▼ 以下から、あなたの目的に合ったテンプレートをダウンロードしてください ▼
テンプレートをダウンロードしたら、次の章から解説する「項目別の書き方」を参考に、あなた自身の言葉で中身を埋めていきましょう。
【項目別】採用担当者の心を掴む!魔法の職務履歴書き方徹底解説

- 職務要約が最も重要
- 職務経歴は主体的に
- 保有スキルは見やすく
- 自己PRで最後の一押し
ここからは、職務経歴書の各項目について、具体的な役割と書き方を、豊富な例文(良い例・悪い例)と共に解説していきます。
① 職務要約(つかみはOK?)
採用担当者が最初に読む、最も重要な項目。ここで興味を惹けなければ、その先は読まれません。あなたの経歴を200~300字程度で簡潔にまとめ、強みと入社意欲を伝えます。
【悪い例 ❌】
大学卒業後、株式会社〇〇で営業として3年間勤務しました。法人向けの新規開拓営業を担当し、目標達成に向けて努力しました。
【良い例(経験者)⭕️】
大学卒業後、株式会社〇〇にてITソリューションの法人営業として3年間、新規顧客開拓に従事してまいりました。特に、顧客の潜在ニーズを深くヒアリングし、課題解決型の提案を行うことを得意としております。この強みを活かし、入社1年目から3年連続で売上目標120%以上を達成しました。これまでの営業経験で培った関係構築力と提案力を、より顧客志向の強い貴社の〇〇というサービスで発揮し、事業拡大に貢献したいと考えております。
【良い例(未経験者)⭕️】
現職では3年間、アパレル店舗の販売スタッフとして、お客様への接客・販売、在庫管理、売上管理を担当してまいりました。特に、お客様との対話を通じてニーズを汲み取り、ご満足いただけるコーディネートを提案することにやりがいを感じており、店舗の顧客満足度1位を半年間維持した経験がございます。この「顧客の課題を解決する」という経験を、今度はITの力で実現したいと考え、ITサポート職を志望しております。未経験ではございますが、持ち前の傾聴力と課題解決能力を活かし、一日も早く貴社に貢献できるよう努力いたします。
② 職務経歴(ただの事実を書くだけではNG)
あなたの業務経験を具体的に記述します。ポイントは「5つの動詞」を使い、受け身ではなく主体的に行動したことをアピールすることです。
【意識すべき魔法の5つの動詞】
- 「企画した」「立案した」:自ら考えて行動したことを示す
- 「改善した」「効率化した」:課題発見力と解決力を示す
- 「構築した」「導入した」:仕組み作りや新しいことへの挑戦を示す
- 「達成した」「貢献した」:結果へのコミットメントを示す
- 「分析した」「特定した」:論理的思考力を示す
【書き方のポイント】
- 会社概要(事業内容、従業員数など)を簡単に記載
- 担当業務は箇条書きで分かりやすく
- 実績は「数字」で示す(例:売上〇%増、コスト〇%削減、〇人のチームをマネジメント)
▼「数字で示す実績」がないと悩むあなたへ
定量的な実績がない場合は、定性的な実績や工夫をアピールしましょう。「顧客アンケートで『ありがとう』の言葉を月平均〇回いただいた」「〇〇という工夫で、業務時間を月〇時間削減した」など、あなたの貢献は必ず数値化できます。
③ 保有スキル・資格(見やすく、分かりやすく)
PCスキルや語学力、保有資格などを記載します。応募職種に関連性の高いものから書きましょう。
【PCスキルの書き方例】
- Word:ビジネス文書作成、報告書作成が可能
- Excel:VLOOKUP関数、ピボットテーブルを使用したデータ集計・分析が可能
- PowerPoint:顧客向けプレゼンテーション資料の作成、アニメーション設定が可能
④ 自己PR(最後の一押し)
職務経歴で示した「事実」を元に、あなたの「強み」と「入社への熱意」を改めてアピールする項目です。
【自己PR作成の3ステップ】
- 強みを提示:「私の強みは〇〇です。」(例:課題解決能力、関係構築力など)
- 具体例を提示:その強みが発揮されたエピソードを職務経歴と絡めて語る
- 入社後の貢献を提示:その強みを、入社後どのように活かして貢献したいかを語る
▼アピールすべき「強み」そのものが見つからない…
どんな強みをアピールすれば良いか分からない場合は、まず自己分析で自分の武器を知ることから始めましょう。
➡️ 【保存版】20代のための自己分析やり方ガイド|簡単3STEPで強み・やりたいことを見つける魔法のシート付
【提出前に必ず確認!】選考通過を逃さない最終チェックリスト10
せっかく作り上げた職務経歴書も、ケアレスミス一つで台無しです。提出前に、以下の項目を指差し確認しましょう。
- [ ] 誤字・脱字はないか?(声に出して読むのが効果的)
- [ ] 日付は最新になっているか?(「年」も忘れずに)
- [ ] テンプレートのサンプルテキストが残っていないか?
- [ ] 企業名は正式名称で、間違っていないか?(「株式会社」の位置など)
- [ ] A4用紙2枚程度に収まっているか?
- [ ] フォントや文字サイズは統一されているか?(MS明朝、10.5ptが基本)
- [ ] 専門用語や社内用語を使いすぎていないか?
- [ ] 箇条書きや改行を使い、見やすくなっているか?
- [ ] 全ての項目で、嘘や誇張はないか?
- [ ] 印刷して、客観的に読みにくい部分はないか?
よくある質問
- Q1. 職務経歴書は手書き?パソコン?
-
企業からの指定がない限り、パソコンで作成するのが一般的です。採用担当者は多くの書類を読むため、読みやすく、修正が容易なPC作成が好まれます。手書きは、丁寧さよりも非効率な印象を与えてしまう可能性があります。
- Q2. アルバイト経験しかなくても書いていい?
-
もちろんです。特に社会人経験が短い場合、アルバイト経験は貴重なアピール材料です。「どのような工夫をして売上に貢献したか」「後輩の指導をどう行ったか」など、主体的に行動したエピソードを盛り込みましょう。ポータブルスキルをアピールする絶好の機会です。
- Q3. 転職回数が多い場合、どう書けばいい?
-
職務経歴が多くなる場合は、職務要約で「一貫性のあるキャリアストーリー」を提示することが重要です。また、各社の在籍期間が短い場合は、職務内容を簡潔にまとめ、全体の枚数が3枚以上にならないように注意しましょう。
➡️ 【転職2回目・3回目】20代で転職回数が多いと不利?「短期離職」の不安を払拭する面接対策
まとめ:最高の企画書で、あなたの未来をプレゼンしよう
職務経歴書は、単なる経歴の記録ではありません。
あなたの過去を価値に変え、未来の可能性を提示するための、あなた自身による、あなたのための「最高のプレゼン資料」です。
この記事とテンプレートが、あなたの素晴らしい価値を、余すことなく採用担当者に伝えるための強力な武器となれば幸いです。
自信を持って、あなたの未来をプレゼンしてください。
■ 公式/参考URL一覧
- ハローワークインターネットサービス | 応募書類の作り方
- 権威性: 国の公的機関であるハローワークが提供する公式ガイドです。職務経歴書の基本的な構成や書き方について、最も標準的で信頼できる情報がまとめられています。
- 厚生労働省 | ジョブ・カード制度
- 権威性: 厚生労働省が推進する、キャリアプランニングや職務経歴の整理に役立つ公的ツールです。職務経歴書作成の元となる「自己の棚卸し」の重要性や具体的な方法について、国の視点から解説されており、記事の信頼性を補強します。
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