「仕事が忙しすぎて、13科目すべてを勉強する時間がない…」
「もし今年落ちたら、また来年イチから勉強し直しなの?」
「パート合格って通知が来たけど、これってどういう意味?」
2026年1月の第38回試験から、介護福祉士国家試験に革命的な新制度が導入されました。それが「パート合格(科目群別合格)」制度です。
これまでは「0か100か(全科目合格か不合格か)」の厳しい世界でしたが、これからは「半分だけ合格して、残りを来年に持ち越す」という戦い方が可能になりました。
この記事では、新制度「パート合格」の全貌と、それを利用した「働きながら無理なく2年で取る長期戦略」について、どこよりも詳しく解説します。
この記事のポイント
- 2026年から試験科目が3つの「パート(A・B・C)」に分割された
- 合格したパートは「2年間」有効。翌年は免除される
- 「今年はAとBだけ受かる」という戦略的撤退が可能になった
- 社会福祉士を持っていると、さらに「共通科目」も免除になる
【2026年導入】新制度「パート合格」とは?
まずは新制度の仕組みを正しく理解しましょう。これは、試験科目を3つのグループ(パート)に分け、それぞれのパートごとに合否を判定する仕組みです。

試験科目の「3つのパート」分け
全125問の試験問題は、以下のようにA・B・Cの3パートに分類されます。
| パート名 | 問題数 | 主な科目内容 |
|---|---|---|
| Aパート | 60問 | 人間と尊厳、人間関係、社会の理解、 こころとからだのしくみ、発達と老化など |
| Bパート | 45問 | 生活支援技術、介護過程、 コミュニケーション技術など |
| Cパート | 20問 | 医療的ケア、総合問題 |
合否判定の新しいルール
判定は以下の2段階で行われます。
- まず「総得点」を見る:
125点満点中、約60%(75点前後)取れていれば、文句なしの「一発合格(介護福祉士資格ゲット)」です。これで終わりです。 - ダメだった場合「パート得点」を見る:
総得点が合格ラインに届かなかった場合でも、A・B・Cそれぞれのパートで合格基準(約60%)を超えていれば、そのパートは「パート合格」となります。
有効期限は「2年間」
パート合格した科目は、翌年と翌々年の試験で受験が免除(受けなくていい)されます。つまり、不合格だった残りのパートだけを勉強して受験すれば、晴れて介護福祉士になれるのです。
「パート合格」狙いはアリ?2年越しの合格戦略
この制度のおかげで、仕事や育児でどうしても勉強時間が取れない人でも、戦略的に合格を目指せるようになりました。

戦略:1年目は「A・Bパート」に集中する
もしあなたが「全部勉強するのは無理!」と追い詰められているなら、問題数の多いAパート(知識系)とBパート(技術系)だけに絞って勉強し、医療的ケア(Cパート)は捨てる…という大胆な作戦も可能です。
1年目で105問分(A+B)を確実にクリアしておけば、2年目は残り20問(Cパート)の勉強だけで済みます。これなら働きながらでも余裕を持って合格できます。
ただしデメリットもある
「分割受験」には、以下のようなコスト(代償)も伴います。
- 受験料が2回分かかる:2年連続で受けるため、受験手数料(約18,000円×2)がかかります。
- 資格取得が1年遅れる:その分、資格手当をもらえる時期も遅くなります(約20万円の損)。
- モチベーション維持が大変:「まだ来年がある」と思うと、ダラけてしまうリスクがあります。
最初から分割を狙うのではなく、「全部受かるつもりで勉強し、万が一ダメでも来年がある」と精神安定剤として使うのが最も賢い利用法です。
C1. 【2026年合格発表・2027年対策】介護福祉士国家試験の全情報|日程・申し込み・合格率
その他の「科目免除」全パターン整理
パート合格以外にも、介護福祉士試験にはいくつかの「免除」が存在します。自分が対象かどうか確認しましょう。
1. 実技試験の免除(ほぼ全員対象)
かつては筆記試験の後に「実技試験」がありましたが、現在は「実務者研修」を修了していれば実技試験は免除されます。
実務経験ルートで受験する人の99%は実務者研修を受けているため、実質的に「介護福祉士試験=筆記試験のみ」と考えて間違いありません。
B1. 実務者研修とは?初任者研修との違いを徹底比較|2026年に取得すべき3つの理由
2. 社会福祉士・精神保健福祉士との共通科目免除
すでに「社会福祉士」または「精神保健福祉士」の資格を持っている人は、介護福祉士試験の申し込み時に申請することで、以下の3科目が免除されます。
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
これらはAパートに含まれる科目です。問題数が減るため、負担はかなり軽くなります。忘れずに申請しましょう。
パート合格通知が届いた人の「次の一手」
2026年3月の合格発表で、残念ながら不合格だったものの、通知ハガキに「パート合格あり(Aパート合格)」などと書かれていた場合、どうすればいいのでしょうか。
1. 合格通知書を大切に保管する
パート合格の証明となる書類が届きます。来年の受験申し込み時にこのコピーが必要になるので、絶対に無くさないようにしてください。
2. 次回は「不合格パート」だけ申し込む
来年(2027年)の願書提出時に、「免除申請」を行います。そうすれば、試験当日は免除されたパートの時間帯(午前または午後の一部)は試験会場にいなくてOKになります。
3. あえて「全科目受ける」選択肢も
実は、パート合格していても、あえて免除を使わずに全科目受け直すことも可能です。
「Cパート(20問)だけ受ける」となると、その20問で確実に6割(12点)取らなければならず、1問のミスが命取りになるというプレッシャーがあります。逆に全科目受ければ、得意なAパートで点数を稼いで総得点でカバーする、という戦法が使えるからです。
自分の得意・不得意を見極めて選択しましょう。
よくある質問
まとめ:制度を知る者が試験を制する

「パート合格」というセーフティネットができたことで、介護福祉士への挑戦ハードルは確実に下がりました。
「一発で受からなきゃ」と気負いすぎず、「まずは得意なパートだけでも取ろう」という軽い気持ちで挑戦してみてください。その一歩が、一生モノの国家資格へと繋がっています。
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