行政書士試験は300点満点。法令等科目244点と基礎知識科目56点で構成され、合格ラインは全体で180点(6割)です。
ただし180点を超えても、法令等122点・基礎知識24点という科目別の足切りを1つでも割れば不合格。配点の地図を持てば、どこで攻めどこで守るかが自動的に決まります。この記事を読み終えると、300点の内訳と合格基準を理解し、「記述への依存度を下げて180点を組み立てる」得点戦略まで描けるようになります。
この記事を書いた人


2013年に「ビジネス実務法務検定2級」と独学で「行政書士」試験に合格。この資格を活かし、法務やコンプライアンスの視点からも安心できる情報発信を心がけています。
この記事のポイント
- 300点満点・180点で合格
- 足切りは3つ
- 行政法・民法が主戦場
- 択一中心で180点は届く
行政書士試験の配点は300点満点——法令等244+基礎知識56【結論】

まず全体像を数字で押さえます。配点の内訳と合格基準さえ頭に入れば、学習の優先順位は迷わず決まります。以下はすべて試験研究センターの公表基準に基づく数字です。
300点の全体像(法令等244・基礎知識56)
試験研究センターの合否判定基準によると、配点は法令等科目244点・基礎知識科目56点の合計300点です。約8割が法令等に集中しており、ここが得点の主戦場になります。
基礎知識は約2割の配点ながら、後述する足切りがあるため軽視できません。攻めの法令、守りの基礎知識、という役割分担で捉えると整理しやすいです。
出題形式別の配点(択一216・多肢24・記述60)
出題形式は3種類です。5肢択一式216点・多肢選択式24点・記述式60点という内訳で、択一が全体の7割超を占めます。記述式は1問20点と比重が大きく、対策の優先度が高い形式です。
| 形式 | 出題数 | 配点 |
|---|---|---|
| 5肢択一式 | 54問 | 216点 |
| 多肢選択式 | 3問 | 24点 |
| 記述式 | 3問 | 60点 |
択一だけで216点あるという事実が、この試験の戦い方を決めます。

「択一で216点」——ここを起点に戦略を組むのが定石です。
合格に必要な3つの基準(足切り)
合格には次の3条件を同時に満たす必要があります。総合点だけ見ていると足をすくわれます。
- 法令等122点以上
- 基礎知識24点以上
- 全体180点以上
1つでも下回れば、総合180点を超えても不合格です。特に基礎知識24点(6問)のラインは、対策が後回しになりやすい要注意ポイントです。



3つの足切りを最初に頭へ入れると、勉強の設計がぶれません!
行政書士試験 科目別の配点【一覧】


法令等は5科目に分かれ、配点は均等ではありません。どこに時間を投じるべきかは、この配点差で決まります。例年の出題傾向をもとに、科目ごとの重みを見ていきましょう。
| 科目 | 択一(例年の傾向) | 記述・多肢(例年) | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 行政法 | 約19問 | 多肢2・記述1 | 最重要 |
| 民法 | 約9問 | 記述2 | 最重要 |
| 憲法 | 約5問 | 多肢1 | 中 |
| 商法・会社法 | 約5問 | — | コスパ判断 |
| 基礎法学 | 約2問 | — | 深追い不要 |
行政法が最大の得点源
行政法は例年の傾向では択一だけで約19問、加えて多肢2問・記述1問が出ています(科目別の問題数は公式に固定されたものではなく、過年度の出題構成に基づく目安です)。単一科目で全体の3割前後を占める最大の得点源です。範囲が比較的限定的で、暗記と過去問が得点に直結しやすいのも特徴です。
ここを固めずに合格はあり得ません。最優先で仕上げる科目、と位置づけて問題ありません。詳しい攻略は行政法の勉強法の記事へつなげます。
民法は記述を含めて合否を左右する
民法は択一約9問に加え、記述式3問のうち2問が民法から出ます。理解が浅いと記述で大きく失点するため、条文と判例を「使える形」で押さえる必要があります。行政法と並ぶ二枚看板です。
民法は積み上げに時間がかかる科目。早めに着手し、繰り返し回すのが王道です。



正直、民法の記述は最後まで差がつく部分。だからこそ早く始めます!
憲法・商法・基礎法学の賢い付き合い方
憲法は約5問で判例中心、得点しやすい科目です。一方、商法・会社法は範囲が広い割に約5問とコスパを見極めて深追いしないのが定石。基礎法学は約2問で、対策の費用対効果は低めです。
限られた時間を主要2科目に振り向けるため、ここは「取れる範囲を取る」割り切りが有効。捨て科目を作る勇気も戦略のうちです。
基礎知識56点の中身と足切り対策


令和6年度から「一般知識」は「基礎知識」に再編されました。配点は56点と小さいものの、24点の足切りがあるため、ここを軽視すると合格が一瞬で遠のきます。中身と対策を押さえましょう。
基礎知識の出題範囲
基礎知識は14問すべて5肢択一で出題されます。政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解、諸法令などが範囲です。行政書士法などの業務に関連する諸法令が加わった点が、旧・一般知識からの変化です。
範囲は広いものの、分野ごとに対策の効きやすさが違います。ここを見極めるのが得点効率の鍵です。
24点(6問)足切りの守り方
基礎知識は14問中6問(24点)以上が必須。ここを割ると法令満点でも不合格という、最も怖い足切りです。運任せにせず、確実に6問を超える設計が要ります。
おすすめは、対策で伸びる分野から固めること。合格率が低い一因もこの足切りにあります。数字の背景は行政書士の合格率と低い理由で解説しています。


文章理解は「確実に取る」分野
基礎知識のなかで最も対策が報われるのが文章理解です。現代文の読解力があれば安定して得点でき、例年3問前後が出ます。ここを確実に取れると、足切り回避がぐっと楽になります。
- 文章理解→安定得点源
- 個人情報保護→対策で伸びる
- 政経社→範囲広く運要素



基礎知識は「文章理解と個人情報で土台を作る」が鉄則です。
記述依存を下げて180点を取る得点シミュレーション【当サイト試算】


記述式は採点が読みにくく、点数計算が立てづらい形式です。そこで当サイトでは「記述をあてにしない得点設計」を推奨しています。択一と多肢でどこまで積めるか、モデルケースで見てみましょう。
択一・多肢だけで狙える点数
択一216点と多肢24点を合わせると、記述を除いた満点は240点です。この240点の7〜8割を固めれば、記述抜きでも180点前後に届く計算になります。つまり記述は「上乗せ」と考えられます。
もちろん択一で高得点は簡単ではありません。それでも「記述頼み」より「択一で作る」ほうが、合否の再現性は高くなります。
モデル得点配分(当サイト独自シミュ)
記述への依存度を下げて180点を組み立てるモデルが下表です(記述の部分点20点を含む一例です。完全に「記述抜き」の場合は択一・多肢でさらに上積みが必要になります)。あくまで目標設定の叩き台としてお使いください。
| 区分 | 目標 | 得点 |
|---|---|---|
| 法令択一(40問) | 28問正解 | 112点 |
| 多肢選択(24点) | 約7割 | 16点 |
| 基礎知識(14問) | 8問正解 | 32点 |
| 記述(60点) | 部分点 | 20点 |
| 合計 | — | 180点 |
記述を20点(満点の3分の1)に抑えても、択一を固めれば180点に届く——これが数字の裏づけです。
記述は「保険」と考えると強い
記述で高得点を狙う戦略は、当たれば大きい反面、外すと崩れます。択一で合格ラインに近づけ、記述は保険にするほうが、メンタルも安定します。本番で記述に救われる形が理想です。
この配分設計を軸に、科目別の勉強法へ落とし込みましょう。学習全体の設計は行政書士完全ガイド、時間配分は行政書士の勉強時間で確認できます。



択一で貯金を作る戦略は、本番の記述の出来に振り回されにくくなります。
よくある質問(FAQ)
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- 行政書士試験の配点と合格点を教えてください。
-
300点満点で、法令等244点・基礎知識56点です。合格には全体180点以上に加え、法令等122点以上・基礎知識24点以上の3つを同時に満たす必要があります。1つでも下回ると不合格です。
- どの科目の配点が一番大きいですか?
-
行政法です。例年の傾向では択一だけで約19問、多肢2問・記述1問が加わり、単一科目で全体の約3割を占めます。次いで民法が重要で、記述式3問のうち2問が民法から出題されます。この2科目が学習の中心です。
- 記述式の配点はどれくらいですか?
-
記述式は3問で60点、1問20点です。例年、行政法から1問、民法から2問が出題されます。配点は大きいものの採点が読みにくいため、択一で得点を固めたうえで記述を上乗せする戦略が安全です。
- 基礎知識の足切りとは何ですか?
-
基礎知識科目で24点(14問中6問)以上を取れないと、他がどれだけ高得点でも不合格になる基準です。最も見落とされやすい足切りで、文章理解や個人情報保護など対策が効く分野から固めるのが有効です。
- 捨ててもいい科目はありますか?
-
完全に捨てるのは危険ですが、深追いを避けるべき科目はあります。商法・会社法や基礎法学は配点の割に範囲が広いため、取れる範囲に絞るのが効率的です。その分の時間を行政法・民法に振り向けます。
- 記述が苦手でも合格できますか?
-
できます。択一216点+多肢24点の計240点を固めれば、記述を抑えても180点に届く設計が可能です。記述を「保険」と位置づけ、択一で合格ラインに近づける戦略が再現性の高い方法です。
- 一般知識と基礎知識は何が違うのですか?
-
令和6年度から「一般知識」が「基礎知識」に再編されました。従来の政治・経済・社会や文章理解に加え、行政書士法など業務に関連する諸法令が範囲に含まれるようになった点が主な変更です。配点56点・14問は変わりません。
- 合格点は毎年変わりますか?
-
原則は180点で固定ですが、問題が難しかった年は「補正措置」で合格基準点が調整される場合があります。基本は180点を目標にしつつ、難易度による救済があり得ると理解しておくとよいでしょう。
まとめ|配点がわかれば、勉強の優先順位は決まる


行政書士試験は300点満点、合格ラインは180点。法令等244点・基礎知識56点で、択一だけで216点あります。攻めるべきは行政法と民法、守るべきは基礎知識24点の足切り。そして記述への依存度を下げて択一中心に180点を設計する——これが再現性の高い合格の型です。
もう「どこから手をつけるか」で迷うことはありません。配点という地図が、あなたの学習ルートを示してくれます。
- 行政法・民法を最優先
- 基礎知識で足切り回避
- 択一中心で180点設計
今日の一歩は、上の得点シミュ表をノートに書き写し、自分の目標配分に置き換えてみること。そのうえで行政書士の勉強時間で学習計画に落とし込み、行政書士の難易度・偏差値で全体の立ち位置を確認しましょう。試験制度の全体像は行政書士完全ガイドへ。


参考URL一覧
- 行政書士試験研究センター・令和7年度合否判定基準:https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/basis.pdf
- 行政書士試験研究センター・令和8年度行政書士試験のご案内:https://gyosei-shiken.or.jp/doc/guide/guide.html
- 伊藤塾コラム・行政書士試験の配点と対策:https://column.itojuku.co.jp/gyosei/detail/haiten/
- アガルート・行政書士の試験科目と配点:https://www.agaroot.jp/gyosei/column/exam_subject/
- TAC・行政書士試験の科目:https://www.tac-school.co.jp/kouza_gyosei/gyosei_sk_idx/gyosyo_kamoku.html









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