この記事の結論
20代であれば、文系・プログラミング未経験からITエンジニアへの転職は「正しい手順」と「覚悟」さえあれば十分に可能です。
カギとなるのは、企業が20代未経験者に「即戦力」ではなく「将来の伸びしろ(ポテンシャル)」を求めていると理解すること。この記事では、”後悔しない”ための厳しい現実と、内定までを具体的に描く「6ヶ月集中ロードマップ」を提示し、あなたのITエンジニアへの挑戦を完全サポートします。
この記事のポイント
- 20代ならポテンシャル採用で逆転可能
- 最低500〜1000時間の学習は必須
- 6ヶ月ロードマップで道筋が見える
- ポートフォリオが最重要
- 学ぶべき言語は目的で選ぶ
- 独学かスクールかを見極める
- 研修充実企業を狙う
なぜ今、多くの20代がITエンジニア転職を目指すのか?その”現実”と”未来”

- 高い将来性がある
- 自由な働き方が可能
- 成果主義のキャリア
- でも厳しい現実もある
「将来性がありそう」「働き方が自由そう」「給料が高そう」…
ITエンジニアという職業には、多くの魅力的なイメージがありますよね。そして、それらは決して間違いではありません。
- 高い将来性:
経済産業省の調査では、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されており、需要は今後も拡大し続けます - 自由な働き方:
リモートワークやフレックスタイムを導入している企業が多く、場所に縛られない働き方を実現しやすいです - 成果主義のキャリア:
年齢や経歴に関わらず、スキルを磨けば若くして高い年収を得ることが可能です
しかし、その裏側にある厳しい現実から目を背けてはいけません。
- 学習の壁:
プログラミングは専門技術です。最初のうちは、エラーの連続で心が折れそうになる瞬間が必ず訪れます - 継続的な勉強:
IT技術の進化は非常に速く、エンジニアである限り、一生勉強し続ける覚悟が必要です - 最初の年収は高くない:
未経験からの転職の場合、初年度の年収は300万円〜400万円程度が相場。ここからスキルを磨き、ステップアップしていくことになります
この光と影の両方を理解した上で、「それでも挑戦したい」と強く思えるかどうかが、最初の分かれ道です。
【完全攻略】6ヶ月で内定を勝ち取る!ITエンジニア転職ロードマップ

- 1ヶ月目:基礎知識のインプット
- 2〜3ヶ月目:言語選択と基礎学習
- 4〜5ヶ月目:ポートフォリオ作成
- 6ヶ月目:転職活動開始
- 内定獲得後:本当のスタート
覚悟が決まったあなたへ。ここからは、未経験からITエンジニアになるための、現実的で具体的な「6ヶ月・5ステップ」の学習計画を提示します。
STEP1 (1ヶ月目): 基礎知識のインプット&プログラミングに触れてみる
目標:IT業界の全体像を理解し、プログラミングが自分に合うかを見極める。
- ① ITの基礎知識を学ぶ:まずは「ITパスポート」の参考書や学習サイトを使い、ITの基本的な用語や仕組みを学びましょう。ここで業界の地図を手に入れます
- ② 無料学習サイトでプログラミングに触れる:Progateやドットインストールといったサービスで、Webサイトの基礎であるHTML/CSS、JavaScriptに触れてみましょう。「自分で書いたコードが、Webページとして表示される」という成功体験が、この先の長い学習のモチベーションになります
STEP2 (2〜3ヶ月目): 学ぶべき言語を選択し、基礎を徹底的に学ぶ
目標:自分のなりたいエンジニア像を定め、そのために必要な言語の基礎をマスターする。
ITエンジニアと一括りに言っても、様々な種類があります。まずは、自分がどの分野に進みたいかを決め、それに合った言語を選びましょう。
分野 | 主な言語 | 作れるもの・仕事内容 |
---|---|---|
Webサイト制作(フロントエンド) | JavaScript (React, Vue) | Webサイトの見た目や動きを作る |
Webサービス開発(サーバーサイド) | PHP, Ruby, Python | ECサイトやSNSの裏側の仕組みを作る |
インフラ | (言語よりOS/ネットワーク知識) | サーバーやネットワークの構築・運用 |
2025年現在、未経験から最も転職しやすいのは「Webサービス開発(サーバーサイド)」の分野です。PHPやRubyは求人数も多く、比較的学習しやすい言語としておすすめです。
言語を決めたら、Udemyなどの動画教材や技術書を使い、基礎的な文法やフレームワークの使い方を徹底的に学びます。
STEP3 (4〜5ヶ月目): あなたの”名刺”となるポートフォリオを作成する
目標:オリジナルのWebアプリケーションを企画・開発し、スキルを証明する。
未経験転職において、このステップが最も重要です。
ポートフォリオとは、あなたのスキルを証明するための「作品集」のこと。チュートリアルをなぞっただけのものではなく、あなた自身が考えたオリジナルのWebアプリケーションを一つ、完成させましょう。
- アイデアの例:簡易的なSNS、書評サイト、タスク管理ツール、お気に入りのレシピ投稿サイトなど
- 重要なポイント:見た目の綺麗さよりも、「なぜこの機能が必要だと思ったか」「開発で工夫した点、苦労した点」を自分の言葉で語れることが重要です
このポートフォリオが、あなたの学習意欲とポテンシャルを証明する最強の武器になります。
STEP4 (6ヶ月目): 応募書類を作成し、転職活動をスタートする
目標:ポートフォリオを武器に、企業への応募を開始する。
- ① ポートフォリオをアピールする職務経歴書を作成:これまでの職歴で培った「ポータブルスキル」と、学習してきた技術、そしてポートフォリオのURLを記載します
- ② IT業界に強い転職エージェントに登録:未経験者の転職支援に強いエージェントに登録し、プロの視点からアドバイスをもらいましょう
▼未経験者向けの”勝てる書類”の作り方
ポテンシャルを最大限にアピールするための職務経歴書の書き方や、面接対策は以下の記事で詳しく解説しています。
➡️ 【未経験OK】20代の職務経歴書の書き方|選考通過率が3倍になるテンプレート付 /
➡️ 20代の転職・面接対策の全て|頻出質問TOP30と内定を勝ち取る回答例文集
STEP5 (内定獲得後): スタートラインに立つ
内定はゴールではありません。本当のスタートラインです。入社後は、研修やOJTを通じて、必死で実務に食らいついていくことになります。ロードマップで得た知識と自信を胸に、本当のエンジニアとしてのキャリアを歩み始めましょう。
「独学」vs「プログラミングスクール」どちらを選ぶべき?

- 独学は費用が安い
- スクールは挫折しにくい
- 自分に合った選択を
それぞれのメリット・デメリット
このロードマップを進める上で、誰もが悩むのが学習方法です。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った選択をしましょう。
独学 | プログラミングスクール | |
---|---|---|
メリット | ・費用が圧倒的に安い ・自分のペースで進められる ・自走力が身につく | ・挫折しにくい環境 ・現役エンジニアに質問し放題 ・転職サポートが手厚い |
デメリット | ・挫折率が非常に高い ・エラー解決に時間がかかる ・モチベーション維持が困難 | ・費用が高い(数十万円〜) ・学習ペースが固定される |
おすすめな人 | ・強い意志と自己管理能力がある人 ・費用をかけたくない人 | ・一人では挫折しそうな人 ・効率的に学びたい人 ・転職サポートまで受けたい人 |
結論:費用に余裕があるなら、プログラミングスクールの活用が成功への近道です。時間という最も貴重な資源を、お金で買うという考え方です。
➡️あなたを企業が欲しがるエンジニアに【EBAエデュケーション】
よくある質問
- Q1. 本当に文系で、PC操作も苦手なのですが、大丈夫でしょうか?
-
問題ありません。ITエンジニアに必要なのは、文系・理系といった区分ではなく「論理的思考力」と「学習意欲」です。現役で活躍するエンジニアにも、文系出身者は数多くいます。PC操作も、学習過程で自然と慣れていきますので安心してください。
- Q2. 未経験者を育てる「ホワイトIT企業」はどうやって見分ければいいですか?
-
以下の3点に注目しましょう。
- 研修制度が具体的か:「入社後3ヶ月間のJava研修」など、期間や内容が明確に記載されている
- 開発実績が公開されているか:自社でどのようなサービスを開発しているか、実績を公開している
- SES(客先常駐)だけでなく、自社開発も行っているか
IT業界に強い転職エージェントは、こうした企業の内部情報に詳しいため、相談するのが最も確実です。
➡️ 【2025年最新】20代におすすめの転職サイト・エージェント比較|あなたに合う「必勝の組み合わせ」を診断 - Q3. 30代からでも未経験でITエンジニアになれますか?
-
20代に比べると難易度は上がりますが、不可能ではありません。30代未経験の場合は、これまでの職務経験で培った「マネジメント経験」や「特定の業界知識」を、ITスキルと掛け合わせるキャリアプランを提示することが重要になります。
まとめ:半年後の未来は、今日のあなたの”一歩”で決まる
未経験からITエンジニアへの道は、決して楽ではありません。しかし、正しいロードマップを手に、一歩一歩着実に努力を続ければ、半年後には全く違う景色が見えているはずです。
「難しそう」と諦めて、今の場所で悩み続けますか?
それとも、覚悟を決めて、未来を変えるための第一歩を踏み出しますか?
この記事が、あなたの挑戦を後押しする力強い追い風となることを、心から願っています。
■ 公式/参考URL一覧
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) | ITパスポート試験
- 権威性: ITに関する国家試験を運営する公的機関。STEP1で推奨しているITの基礎知識学習の指標として、最も信頼性が高い情報源です。
- 経済産業省 | IT人材需給に関する調査
- 権威性: 日本のIT政策を司る経済産業省による、IT人材の需給動向に関する公式調査レポートです。記事内で言及する「IT人材の将来性」や「人材不足」の客観的な根拠となります。
EBAエデュケーション
- 権威性: 初心者向けプログラミング学習サービスのデファクトスタンダード。STEP1で推奨する「プログラミングに触れる」ための代表的なリソースとして、高い認知度と信頼性があります。
コメント