「派遣登録会の予約、やっと取れた!」
「でも…当日、何を着ていけばいいんだろう?」
「スーツじゃないとダメ?でも、持ってないし…」
「私服で行って、自分だけ浮いてたらどうしよう…」
派遣デビューを目前に控えた大学生の多くが、最初にぶつかる大きな壁。それが「服装問題」です。たかが服装、されど服装。この悩みのせいで、登録会に行くのが億劫になってしまう人も少なくありません。
この記事では、そんなあなたの不安を120%解消します!結論から具体的なコーディネート例、男女別・季節別の注意点、さらには服装以外の身だしなみまで、派遣登録会の服装に関する全ての情報を、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
この記事のポイント
- 結論は「私服」:清潔感のあるオフィスカジュアルがベストチョイス
- スーツは不要:就活の面接ではないため、スーツで行く必要はなし
- なぜ私服?:登録会は「面接」ではなく、仕事の希望を伝える「相談会」だから
- 見られるのは服装より「人柄」:清潔感、時間厳守、明るい挨拶が最も重要
- OKコーデの基本:男性は「襟付きシャツ+チノパン」、女性は「ブラウス+きれいめパンツ/スカート」
- NGコーデの例:Tシャツ、ジーンズ、サンダル、露出の多い服は避けるべき
- 持ち物も重要:服装だけでなく、A4サイズの書類が入るカバンや筆記用具の準備も忘れずに
【大学生必見】なぜ「私服でOK」なのか?登録会と面接の根本的な違い
- 派遣登録会は「面接」ではなく「相談会」である
- コーディネーターが見ているのは服装より人柄や基本姿勢
- スーツより私服の方がリラックスして自分らしさを表現できる
まず、なぜ派遣登録会の服装がスーツでなくても良いのか、その根本的な理由から理解しましょう。これを知るだけで、あなたの心は一気に軽くなるはずです。
理由はただ一つ。以前の記事【大学生の派遣面談で絶対聞かれる質問と模範回答集】でも詳しく解説しましたが、派遣の登録会(面談)は、あなたを落とすための「面接(セレクション)」ではないからです。
就活面接と派遣登録会の決定的な違い
項目 | 就活の面接 | 派遣の登録会 |
---|---|---|
目的 | 企業があなたを「評価・選考」する場 | 派遣会社があなたの希望を聞き「最適な仕事とマッチング」させる場 |
性格 | 合否を決める試験 | 相談会・カウンセリング |
服装の意味 | 正装で敬意を示す | 清潔感があれば十分 |
重視される点 | スキル・経験・適性 | 希望・人柄・基本姿勢 |
コーディネーターは、「この学生はどんなブランドの服を着ているか」なんて全く見ていません。彼らが見ているのは、あなたの服装そのものではなく、服装からにじみ出る「清潔感」や「社会人としての基本的な姿勢」です。
コーディネーターが本当にチェックしているポイント
- 時間通りに来てくれるか?
- 明るく挨拶ができるか?
- 相手に不快感を与えない、清潔な身だしなみをしているか?
- 人の話をきちんと聞けるか?
これらの方が、高価なスーツを着てくることよりも100倍重要です。むしろ、場にそぐわない完璧なリクルートスーツでガチガチに緊張している学生よりも、少し綺麗めな私服でリラックスして、ハキハキと自分の希望を話せる学生の方が、よほど好印象を与えます。
「私服で良い」のではなく、「私服の方が望ましい」とさえ言えるのです。この大前提を理解した上で、具体的な服装選びに進みましょう。
【男女別】これが正解!大学生の派遣登録会”勝負私服”コーデ

- 男性の基本:「襟付きのトップス+キレイめなパンツ」
- 女性の基本:「シンプルなトップス+キレイめなボトムス」
- キーワードは「オフィスカジュアル」
では、具体的にどんな私服が「正解」なのでしょうか。男女別に、OKコーディネートと、絶対に避けたいNGコーディネートを詳しく見ていきましょう。キーワードは「オフィスカジュアル」です。大学の少し真面目な発表会や、教授との面談に行く時のような服装をイメージしてください。
男性編:清潔感と誠実さをアピールするコーディネート
基本の組み合わせは「襟付きのトップス+キレイめなパンツ」です。これさえ押さえれば、まず失敗することはありません。
OKコーディネート例
- 無地のシャツ(白、水色、ネイビーなど):最も無難で清潔感を出しやすい最強アイテム。シワがないようにアイロンをかけておきましょう。
- ポロシャツ(夏場):襟が付いているのでカジュアルすぎず、爽やかな印象に。
- シンプルなニットやカーディガン(秋冬):シャツの上に羽織るだけで、上品で落ち着いた印象になります。
- チノパン(黒、ベージュ、ネイビー):どんなトップスにも合う万能選手。センタープレス(中央の折り目)が入っていると、よりきちんとした印象に。
- スラックス:少し大人っぽい印象になりますが、もちろんOK。
NGコーディネート例
「普段の大学に行く格好」のままだと、NGになってしまう可能性があります。以下のアイテムは避けるのが賢明です。
- Tシャツ、パーカー、スウェット:襟がなく、ラフすぎる印象を与えます。「部屋着感」が出てしまうものはNGです。
- ダメージジーンズ、ハーフパンツ:カジュアルすぎるだけでなく、「だらしない」という印象を持たれかねません。
- 派手な柄や大きなロゴ入りの服:あなたの個性よりも、まずは「誠実さ」を伝える場です。悪目立ちする服装は避けましょう。
- シワだらけ、汚れのある服:論外です。清潔感が何よりも重要。前日に必ず服の状態をチェックしましょう。

女性編:上品さと明るさを演出するコーディネート
女性の場合も基本は同じ。「シンプルなトップス+キレイめなボトムス」です。派手すぎず、上品な印象を心がけましょう。
OKコーディネート例
- ブラウス(白、パステルカラーなど):顔周りが華やかになり、明るい印象を与えます。フリルやリボンが派手すぎない、シンプルなデザインを選びましょう。
- きれいめのカットソー:ブラウスが苦手な方はこちらでもOK。Tシャツ素材ではなく、少しハリのある生地のものを選ぶのがポイント。
- カーディガン:冷房対策にもなり、一つ持っていくと便利。上品な印象を与えます。
- 膝丈〜膝下のスカート(フレア、タイトなど):短すぎるスカートはNG。上品な丈感を意識しましょう。
- きれいめのパンツ(テーパード、ワイドなど):アクティブな印象に。センタープレスが入っているものがおすすめです。
NGコーディネート例
女性は特に「露出」と「派手さ」に注意が必要です。
- キャミソール、タンクトップ:肩や胸元の露出が多い服装は、ビジネスの場にふさわしくありません。必ずカーディガンなどを羽織りましょう。
- ミニスカート、ショートパンツ:短すぎる丈は避けましょう。座った時に膝上10cm以上になるものは危険です。
- 派手な色や柄の服、奇抜なデザインの服:あなたのファッションセンスを披露する場ではありません。あくまで主役はあなた自身です。
- 透ける素材の服:下着が透けて見えるような服装は清潔感に欠けます。必ずインナーを着用しましょう。
派遣登録は、いわば社会人への第一歩。【大学生の派遣デビュー完全ロードマップ<登録〜初出勤まで>】でも解説している通り、この日の印象が今後の仕事紹介に影響しないとは言い切れません。服装で損をしないよう、万全の準備で臨みましょう。
大学生が派遣登録会にスーツで行くのはアリ?ナシ?メリット・デメリットを徹底比較
- スーツ自体はNG行為ではないが、デメリットの方が多い
- 周りから浮いてしまう可能性が高い
- 特定のケースではスーツも選択肢になる
「色々言われても、やっぱり不安だからスーツで行きたい…」
そう考える慎重派のあなたへ。結論から言うと、スーツで行くこと自体は、決してNGではありません。
しかし、メリットとデメリットを正しく理解した上で判断することが重要です。
スーツで行く場合のメリット
- 「絶対に失敗しない」という安心感:服装規定でスーツがNGになることはまずあり得ません。「私服のセンスに自信がない」「あれこれ考えるのが面倒」という人にとっては、最大のメリットです。
- 真面目で誠実な印象を与えられる(可能性):きちんと着こなしていれば、「真面目な学生さんだな」という印象を持ってもらえるかもしれません。
スーツで行く場合のデメリット
- 周りから浮いてしまう可能性が高い:当日会場に行くと、参加者の9割以上が私服である可能性が高いです。その中で一人だけリクルートスーツだと、悪目立ちしてしまい、かえって緊張してしまうかもしれません。
- 「マニュアル通りで柔軟性がない」と思われるリスクも:就活本番でもないのにスーツを着てくることで、「自分で状況判断ができないのかな?」と、ごく稀にネガティブな印象を持つコーディネーターもいるかもしれません。
- 単純に疲れる、お金がかかる:クリーニング代もかかりますし、夏場は暑くて体力を消耗します。
こんな場合はスーツも選択肢に
基本的には私服を推奨しますが、以下のようなケースではスーツを選ぶのも一つの手です。
- 登録したい派遣会社が、秘書や受付、金融系のオフィスワークなど、格式を重んじる職種に特化している場合
- 大学の授業や就活イベントの前後で、元々スーツを着る予定がある場合
- どうしても私服に自信がなく、スーツの方が安心して自分を表現できると確信している場合
もしスーツで行く場合は、「就活の面接に来ました!」という雰囲気全開ではなく、「今日はたまたまスーツなんです」というくらいの自然な立ち居振る舞いを心がけると良いでしょう。

大学生の派遣登録会で見落としがち!服装以外の「身だしなみ」完全チェックリスト
- 髪型・髪色の清潔感が第一印象を決める
- 意外と見られている爪や香りにも注意
- アクセサリーはシンプルで小ぶりなものを
服装が決まっても、まだ安心はできません。コーディネーターは、あなたの全身の「清潔感」を見ています。以下のポイントも、家を出る前に必ず鏡でチェックしましょう。

髪型・髪色
- 清潔感が第一:寝癖は直しましょう。長い髪は後ろで一つに束ねるなど、顔がはっきり見えるようにすると、明るく快活な印象になります。
- 髪色:極端に派手な色でなければ、基本的には自由です。しかし、あなたが希望する職種(例えば、高級ホテルの受付など)によっては、暗めの色が望ましい場合もあります。不安な場合は、面談で相談してみるのも良いでしょう。
メイク(女性)
ナチュラルメイクが基本:派手なアイシャドウやつけまつげ、濃すぎるリップは避け、健康的で明るい印象を与えるナチュラルメイクを心がけましょう。ノーメイクも、顔色が悪く見えたり、不健康な印象を与えたりする可能性があるので、最低限のベースメイクはしていくのがおすすめです。
爪
- 短く清潔に:意外と見られています。爪は短く切りそろえ、爪の間に汚れがないかチェックしましょう。
- ネイル:派手なネイルアートや長すぎる爪はNG。もしネイルをするなら、透明か、肌馴染みの良いベージュや薄いピンクの単色塗りに留めましょう。飲食店や軽作業の仕事ではネイル自体が禁止の場合も多いです。
アクセサリー
シンプルで小ぶりなものを:大ぶりのピアスや、ジャラジャラと音のするブレスレットは避けましょう。着けるとしても、華奢なネックレスや小ぶりなピアス・イヤリング程度が適切です。
匂い
香水はつけない:香りの好みは人それぞれです。自分にとっては良い香りでも、相手は不快に感じるかもしれません。登録会のような密室空間では、香水はつけないのがマナーです。タバコの匂いにも注意しましょう。
服装選びに迷ったら、【大学生が派遣バイト登録する前に知っておくべき7つの基本知識】に立ち返り、派遣会社が何を求めているかを再確認するのも有効です。
大学生の派遣登録会の服装に関するFAQ(よくある質問)
最後に、服装や身だしなみに関する、さらに細かい疑問にお答えしていきます。
まとめ:大学生の派遣登録会の服装で一番大事なのは「清潔感」と「自信」

派遣登録会の服装について、もう迷いはなくなりましたか?
- 基本は「清潔感のある私服(オフィスカジュアル)」
- スーツは必須ではなく、むしろ浮く可能性も
- 服装だけでなく、髪型や爪、持ち物まで気を配るのがデキる学生
- 最も大切なのは、服装に自信を持って、堂々と振る舞うこと
派遣登録会に大学生が行く際の服装は、結論として「清潔感のある私服(オフィスカジュアル)」が最適です。スーツを着る必要は全くありません。登録会は選考の「面接」ではなく、あなたの希望を伝える「相談会」だからです。担当者は服装そのものよりも、時間を守る、挨拶ができるといった基本的な姿勢を見ています。無理にスーツを着ていくと、かえって周りから浮いてしまい、緊張してしまう可能性もあります。普段通りの、少しだけ綺麗めな私服でリラックスして臨みましょう。
服装は、あなたという人間性を伝えるための、ほんの一つの要素にすぎません。しかし、その小さな要素で余計な心配を抱え、本来のあなたの魅力を発揮できないのは、非常にもったいないことです。
この記事を参考に、あなたらしい、清潔感あふれるコーディネートを組んでみてください。そして当日は、服装の心配など忘れて、コーディネーターとの対話に集中し、あなたの希望や夢を存分に語ってきてください。
あなたの素晴らしい派遣ライフは、その一歩から始まります。
参考URL一覧
- 日本アパレル・ファッション産業協会: https://www.jafic.org/