【見本あり】60代の派遣登録で通る「職務経歴書」の書き方|人事の目に留まる3つのコツ

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「履歴書はなんとか書けたけど、職務経歴書…?そんなの、書いたこともないわ…」
「私の40年近い職歴、全部書いていたら、一体何枚になってしまうの?」
「パートや専業主婦だった期間もあるし、アピールできるような立派な経歴じゃなくて、恥ずかしい…」

派遣登録へ進もうと決意したあなたの前に、今、この「職務経歴書」という名の、真っ白な紙が、大きな壁として立ちはだかっていませんか?

こんにちは。「書けない」というあなたの不安を、「書ける!」という自信に変える、「ハケンなシニア」編集部です。そのお気持ち、よく分かります。特に、私たち60代のキャリアは、分厚い「自分史」そのもの。どこから手をつけていいか、途方に暮れてしまいますよね。

でも、ご安心ください。今日、あなたに覚えてほしい、たった一つの、魔法の言葉があります。

職務経歴書は「自分史」ではなく「企画書」である

採用担当者が知りたいのは、あなたの40年間の全記録ではありません。彼らが知りたいのは、「あなたが、今、応募する仕事で、どう活躍してくれるか」という、未来への「企画書」なのです。

この記事では、あなたのその分厚い人生経験を、採用担当者の目に「この人に会いたい!」と輝かせる、最高の”あらすじ”(=企画書)に編集する方法を、具体的な見本や例文付きで、手取り足取りお教えします。

この記事のポイント

この記事を読めば、こんな「自信作」が作れるようになります。

  • 「自分史」から「企画書」へ!担当者をウンザリさせない、職務経歴書の基本マインドを理解できる
  • 60代に最適!時系列(編年体)ではなく、「キャリア式」で書くべき理由がわかる
  • 【コピペOK】そのまま使える!「事務職」「軽作業」応募別の、職務経歴書の見本(テンプレート)を入手できる
  • 「ブランク」「パート歴」「専業主婦」…不利に思える経歴を「強み」に変える魔法の書き方をマスターできる
  • 「手書きは不利?」60代ならではの、履歴書・職務経歴書に関する素朴なQ&Aで疑問を解消できる

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目次

60代派遣の職務経歴書は「編集」が9割!「全部書く」はNGです。

  • 職務経歴書は「自分史」ではなく応募先へのプレゼン「企画書」である
  • 時系列でびっしり5枚組の書類は採用担当者に「要点をまとめられない人」と判断される
  • 60代の知性は「要約力」豊かな経験から応募職種に関係ある部分だけをピックアップする

まず、マインドセットを切り替えましょう。あなたが書こうとしているのは「自分史」ではありません。応募する仕事の担当者に「私を雇うと、こんなに良いことがありますよ!」とプレゼンする「企画書」です。

採用担当者が職務経歴書で本当に見ているポイント

採用担当者は、毎日何十通もの書類を見ています。60代の方から、時系列でびっしりと書かれた5枚組の「自分史」が届いたら、どう思うでしょう?

「うっ…読むのが大変だ…。この人は、要点をまとめるのが苦手かもしれない」

そう思われた瞬間に、あなたの負けです。採用担当者が本当に知りたいのは、「あなたが今回の募集職種で、どのように貢献できるのか」という一点だけなのです。

過去の栄光や詳細な業務内容を延々と語るのではなく、応募先企業のニーズに合わせて情報を厳選することが重要です。例えば、経理事務の募集なら経理関連の経験を中心に、軽作業なら集中力や正確性をアピールできるエピソードを選びます。

60代の知性とは「要約力」である理由

60代の知性とは、「要約力」です。あなたの豊かな経験の中から、今回の仕事に関係ある部分だけをピックアップし、読みやすく編集してあげること。それこそが、最高の自己アピールになるのです。

長年の社会人経験があるからこそ、本質を見抜き、相手が求める情報を的確に提供する能力が身についています。この「編集力」こそが、若手にはない60代ならではの強みなのです。

職務経歴書の作成を通じて、自分の経験を客観的に振り返り、価値ある部分を抽出する作業は、まさに長年培ってきたビジネススキルの集大成と言えます。全てを書くのではなく、相手のニーズに合わせて最適な情報を選び取る。これが「編集」の本質です。

60代の派遣に最適!「キャリア式職務経歴書」テンプレートと具体的な書き方

  • 職歴が長い60代には「時系列(編年体)」ではなく「キャリア式」が最適
  • 「できること(職務内容)」ごとに経験をまとめる方式で見やすさが格段に向上
  • コピペOKの基本テンプレートを使えば誰でも簡単に作成できる

職歴が長い私たちには、「時系列(編年体)」で書く方法は不向きです。おすすめは、あなたの「できること(職務内容)」ごとに、経験をまとめる「キャリア式」という書き方です。

【コピペOK】基本テンプレート(キャリア式)の全体構成

以下に、そのまま使える基本テンプレートをご紹介します。あなたの経歴に合わせて、カスタマイズしてください。

職務経歴書の基本構成:職務要約→活かせるスキル→職務経歴→自己PR

職務経歴書
2025年10月20日 現在
氏名:鈴木 恵子

■ 職務要約(=あらすじ)
〇〇株式会社にて約35年間、経理・総務部門に従事してまいりました。月次・年次決算の補助から、売掛金・買掛金の管理、社会保険手続きまで、幅広くバックオフィス業務を担当。常に「正確性」と「期限厳守」をモットーに、業務を遂行してまいりました。

「活かせる経験・知識・スキル」の書き方

■ 活かせる経験・知識・スキル

  • 経理関連:売掛金・買掛金管理、伝票起票・仕訳、経費精算、月次決算補助
  • 総務関連:社会保険手続き補助、備品管理、電話・来客応対
  • PCスキル:Word(文書作成)、Excel(データ入力、SUM/AVE関数)

この項目では、応募職種で求められるスキルを中心に、あなたの「できること」を端的に列挙します。採用担当者が一目で「この人は何ができるのか」を把握できるようにすることが目的です。

「職務経歴」の効果的な記載方法

■ 職務経歴(主要なもののみ抜粋)

〇〇株式会社(1985年4月 ~ 2020年3月)
事業内容:〇〇の製造・販売
所属:経理部(1985年~2010年)、総務部(2010年~2020年)
担当業務:
・経理部にて、伝票仕訳、売掛金管理、経費精算を担当。
・総務部にて、社会保険手続きの補助、備品発注・管理、代表電話・来客応対を担当。
△△商店(パート)(2022年5月 ~ 2024年10月)
担当業務:レジ打ち、品出し、電話応対

職務経歴では、全ての職歴を細かく書くのではなく、応募職種に関連性の高い主要な経歴のみを抜粋して記載します。会社名、在籍期間、事業内容、所属部署、担当業務を簡潔にまとめることがポイントです。

採用担当者の心を動かす「自己PR」の書き方

■ 自己PR

私の強みは、「コツコツと正確に物事を進める真面目さ」と「協調性」です。前職の経理部では、35年間、一度も大きな計算ミスや期限遅れを起こすことなく、縁の下の力持ちとしてチームを支えてまいりました。また、総務部では、様々な部署からの依頼に対し、常に笑顔で丁寧に対応することを心がけ、円滑な社内コミュニケーションの一助を担っていたと自負しております。
貴社(派遣先)におきましても、新人としての謙虚な姿勢を忘れず、これまでの経験で培った「正確性」と「協調性」を活かし、一日も早く貢献したいと考えております。

自己PRでは、抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数字を交えて、あなたの人柄や強みを伝えることが重要です。「35年間ミスゼロ」といった事実は、あなたの信頼性を強力にアピールできます。

【60代派遣の応募職種別】見本あり!アピール術の「書き分け」テクニック

  • 同じ経歴でも応募職種によって「企画書」の内容を変えることが採用への近道
  • 事務職応募では「正確性」「期限厳守」を前面にアピールする
  • 軽作業応募では「集中力」「忍耐力」「真面目さ」を強調する

同じ「鈴木さん」の経歴でも、応募する仕事によって「企画書」の内容は変えるべきです。これが職務経歴書を「編集」する最大のポイントになります。

ケース1:「事務職(経理補助)」に応募する場合のアピール術

職務要約でアピールすること:

「経理畑35年」の経験を、前面に押し出します。「売掛金管理の経験は、今回の募集内容と直結すると考えております」と、具体的に書きます。

自己PRでアピールすること:

「正確性」「期限厳守」という、経理に不可欠な素養をアピールします。「35年間、計算ミスゼロ」といった、具体的なエピソードを添えます。

事務職応募では、数字を扱う正確性、期限を守る責任感、PCスキルの具体的なレベルを明確に示すことが重要です。「Excelで関数を使える」といった具体的なスキルレベルを記載すると、採用担当者は安心して判断できます。

ケース2:「軽作業(検品)」に応募する場合のアピール術

職務要約でアピールすること:

「経理」の経験は、ここでは重要ではありません。「前職では、細かい数字を扱う仕事で、集中力と正確性を培ってまいりました」と、「軽作業に活かせる能力(集中力・正確性)」に変換してアピールします。

自己PRでアピールすること:

「真面目さ」「忍耐力」をアピールします。「35年間、無遅刻無欠勤で、一つの会社でコツコツと働き続けた忍耐力には自信があります。検品のような地道な作業も、責任を持ってやり遂げます」と書きます。

軽作業応募では、「地道な作業を黙々とこなせる忍耐力」「細かい作業への集中力」「体力と健康」をアピールすることが効果的です。経理経験を「数字の細かいチェック作業を長年続けてきた=検品作業に向いている」という文脈に変換することで、全く違う魅力が生まれます。

同じ経歴が異なる強みに見える「編集」の魔法

「まあ!同じ私の経歴なのに、応募する仕事によって、全然違う強みに見えるのね!」

「その通りです!これが『編集』する、ということです。あなたの経験は、どの角度から光を当てるかで、いくらでも輝かせることができるんですよ。」

例えば、飲食店でのパート経験も、事務職応募なら「電話応対スキル」として、接客業応募なら「お客様対応力」として、それぞれ異なる角度からアピールできます。一つの経験を多面的に捉え直す力が、職務経歴書作成の鍵なのです。

60代派遣の「困った!」を解消する職務経歴書Q&A

  • 手書きでも大丈夫だが事務職応募ならPC作成がベター
  • 専業主婦期間は堂々と記載しPTA活動などの経験も立派なアピール材料になる
  • パート歴でも「何をどう頑張ったか」という中身が評価される

60代の方から寄せられる、職務経歴書に関する代表的な質問にお答えします。

Q1.「パソコンがない…手書きでもいいですか?」

A1. 結論、大丈夫です。しかし、もし応募するのが「事務職」や「データ入力」であれば、PC作成の方が「基本的なPCスキルがありますよ」というアピールになります。

もし手書きで作成する場合は、以下の点に命をかけてください。

  • 黒のボールペン(消せるペンはNG)で、丁寧に、楷書で書く
  • 絶対に、修正液や二重線で訂正しない。間違えたら、潔く新しい用紙に書き直す

「字の丁寧さ」=「仕事の丁寧さ」と見なされます。手書きならではの誠実さを伝えましょう。丁寧に書かれた手書きの職務経歴書は、あなたの真面目な人柄を伝える強力なツールになります。

近年は図書館や市民センターに無料で使えるパソコンが設置されている場所も増えています。どうしてもPC作成が必要な場合は、こうした公共施設を活用するのも一つの方法です。

Q2.「専業主婦だった期間が長く、ブランクが恥ずかしい…」

A2. 恥ずかしがる必要は、一切ありません。ただし、何も書かないと「この期間、何をしていたんだろう?」と不安にさせてしまいます。以下のように、堂々と書きましょう。

例:「2010年4月 ~ 2020年3月:子育て・家事に専念」

自己PRで補足:「子育て期間中は、PTAの会計を担当し、数十万円単位の予算管理を任されておりました。この経験も、数字を扱う正確性に繋がっていると考えております」

専業主婦期間も、PTA活動、地域のボランティア、家計管理など、実は様々なスキルを磨いている期間です。これらは立派な経験として評価されます。

また、介護や看護で家庭を支えた期間も、「責任感」「忍耐力」「スケジュール管理能力」を証明する経験として、堂々とアピールできます。採用担当者の多くは、家庭での役割も社会的に価値ある経験だと理解しています。

➡️【体験談ベース】60代未経験からの派遣デビュー|失敗しないための準備と心構え

Q3.「アピールできるような、正社員の経歴がありません。パート歴だけでもいい?」

A3. もちろんです!採用担当者が見ているのは、「正社員かパートか」という肩書きではなく、「何を、どう頑張ってきたか」という中身です。

パートであっても、以下のように書けば、それは立派なアピールポイントになります。

  • 「スーパーのレジ業務(3年間)」→ 「3年間、お客様からクレームをいただいたことは一度もなく、丁寧な接客を評価されていました」
  • 「飲食店のホール(5年間)」→ 「ピーク時の忙しい時間帯でも、周りのスタッフと声を掛け合い、ミスなく業務をこなす協調性があります」

雇用形態ではなく、その仕事でどんな成果を出し、どんな姿勢で取り組んだかが重要です。パートでも、長期間継続していれば「定着性がある」という評価に繋がりますし、複数の職場経験があれば「適応力がある」という評価になります。

特に60代の派遣では、正社員としての華々しいキャリアよりも、「真面目に働ける人」「周囲と協調できる人」「健康で元気な人」が求められるケースが多いため、パート経験でも十分にアピール材料になるのです。

まとめ 職務経歴書という「企画書」が、あなたに自信をくれる

さあ、いかがでしたか?あなたの分厚い「自分史」から、素晴らしい「企画書」が作れそうな気がしてきませんか?

職務経歴書を作成するプロセスは、単なる作業ではありません。それは、「あなたの人生を棚卸しし、ご自身の”強み”を再発見する、大切な時間」です。

「私、こんなこともやってきたんだな」
「私のこの経験、次の仕事でも活かせるじゃない」

そうやって、あなた自身が、ご自身の価値に気づくこと。その自信こそが、登録会や面談で、担当者の心を動かす最大の武器となります。

職務経歴書作成は自分の価値を再発見する大切な時間

職務経歴書を書き上げることで、あなたは「自分には何もない」という思い込みから解放されます。長年の経験を言語化し、整理する作業を通じて、これまで当たり前だと思っていた能力が、実は貴重なスキルだったことに気づくでしょう。

「35年間、一度も遅刻しなかった」という事実は、責任感と健康管理能力の証明です。「後輩の指導を任されていた」という経験は、コミュニケーション能力と信頼性の証明です。「複数の部署を経験した」ことは、適応力と柔軟性の証明です。

あなたの経験は、必ず誰かの役に立ちます。その価値を正しく伝えるための「企画書」が、職務経歴書なのです。

自信作の「企画書」が完成したら、いよいよ、あなたの価値を正しく評価してくれるパートナー(派遣会社)に、プレゼンしに行きましょう!

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60代の派遣に関するよくある質問

60代の職務経歴書は何枚が適切ですか?

A4用紙2枚以内が理想的です。長すぎると採用担当者に「要点をまとめられない人」という印象を与えてしまいます。キャリア式の書き方を使えば、長い職歴でも2枚以内にまとめられます。全ての経験を書くのではなく、応募職種に関連する経験を厳選して記載することがポイントです。

職務経歴書は履歴書と何が違うのですか?

履歴書は「あなたの基本情報と職歴の年表」、職務経歴書は「あなたができること・強みを示す企画書」です。履歴書は事実を時系列で記載しますが、職務経歴書は応募職種に合わせて経験を編集し、あなたの価値をアピールする書類です。派遣登録では両方の提出を求められることが一般的です。

古い職歴も全て書く必要がありますか?

いいえ、全て書く必要はありません。特に60代の場合、30年以上前の職歴は「職務要約」で簡単に触れる程度で十分です。直近10〜15年の経験を中心に、応募職種に関連性の高い職歴を詳しく書くことをおすすめします。古い職歴を全て詳細に書くと、かえって読みづらくなり逆効果です。

派遣会社ごとに職務経歴書を作り変える必要がありますか?

基本のベース版を作成し、応募職種によって「職務要約」と「自己PR」を調整する方法がおすすめです。同じ事務職でも、経理事務と一般事務では求められるスキルが異なるため、応募先のニーズに合わせて強調するポイントを変えることで、より効果的なアピールができます。

資格は全て書くべきですか?

応募職種に関連性のある資格を優先的に記載しましょう。例えば事務職応募なら「簿記」「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」、軽作業なら「フォークリフト」などが有効です。取得年月日が古くても、有効な資格であれば記載して構いません。ただし、応募職種と全く関係ない資格を多数列挙すると、焦点がぼやけてしまうので注意が必要です。

自己PRが思いつかない場合はどうすればよいですか?

「真面目さ」「協調性」「責任感」「正確性」など、60代ならではの強みから選びましょう。これらを裏付ける具体的なエピソード(「35年間無遅刻無欠勤」「ミスゼロで業務遂行」「後輩の指導を任された」など)を添えることで、説得力のある自己PRになります。特別な実績がなくても、日々の仕事を誠実にこなしてきた事実そのものが、十分なアピールポイントです。

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記事監修者

派遣業界で20年以上、人と企業をつなぐ仕事に携わってきました。これまでに面接してきた人数は延べ2,000人以上。現場で培った経験を活かし、相手の想いや強みを引き出すことを得意としています。
現在は株式会社エフネクストの最前線でチームを牽引中。
「人との繋がりがすべての原動力」をモットーに、企業と人材、双方の未来を広げるサポートをしています。

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