「あのマイナビがやっているなら安心だ」そう思って登録ボタンを押そうとしているあなた。その判断は間違っていません。
しかし、新卒採用や20代向け転職で有名な「マイナビ転職」と、この「マイナビミドルシニア」は、全く別の世界観で動いています。
リクルートエージェントが「効率重視の巨大デパート」だとすれば、マイナビミドルシニアは「地元の活気ある商店街」のような場所です。ここには、きらびやかな大手商社の求人は少ないかもしれません。しかし、「60代？ 元気ならぜひ来てよ！」と言ってくれる、人情味のある中小企業の求人が溢れています。
この記事のポイント
- 最大のメリットは「年齢フィルターがない」こと
- 首都圏・愛知・大阪・福岡以外は求人が少ない
- 職種は「現場系」が多いが「事務・営業」もある
- エージェントではなく「サイト型」が基本
- 「スカウト機能」で企業から直接オファーが届く
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【良い評判】60代が「泣いて喜ぶ」3つの理由
- 「安心した」「自信を取り戻した」という声が圧倒的
- 心理的安全性が最大の価値
1. 「お祈りメール」の恐怖からの解放
「他のサイトでは応募するそばから『年齢要件に合致しません』と断られ続け、自信を喪失していました。でも、ここは全ての求人がシニア歓迎。面接に呼ばれる回数が劇的に増えました」（62歳 男性）
ここにある求人は、企業がわざわざ「ミドルシニア」にお金を払って掲載しているものです。つまり、「おじさん・おばさんが欲しい企業」しかいません。「応募していいのかな…」と怯える必要がない。この心理的安全性が最大の価値です。
2. 意外と多い「事務・座り仕事」のスカウト
「警備員しかないと覚悟していたが、登録して経歴書をアップしたら、物流会社の『運行管理事務』のスカウトが届いた。体力的に楽な仕事が見つかり感謝している」（60歳 女性）
自力で検索すると警備や介護ばかり目につきますが、「スカウト機能（オファー）」には非公開のホワイトカラー案件が隠れています。企業側も「いい人がいれば事務も任せたい」と考えており、あなたの職務経歴書を見てアプローチしてくるのです。
3. 正社員だけでなく「柔軟な働き方」が選べる
「週5フルタイムはきついと思っていたので、週3日のパート求人が豊富なのが良かった。年金をもらいながら無理なく働けている」（64歳 男性）
「正社員」にこだわらず、契約社員やパート、アルバイトなど、60代の体力や事情に合わせた働き方が選べます。シニアの約6割が「経済的なゆとりがない」と感じている中、月10万円程度を確実に稼げる求人は貴重です。
【悪い評判】登録前に知っておくべき「2つの壁」
- 「使えない」「期待外れ」という声もある
- その原因は「地方」と「職種」の偏り
1. 「地方の壁」：東京・大阪以外は求人が激減
「地方在住ですが、検索しても『条件に一致する求人はありません』ばかり。東京の人専用サイトですね」（61歳 男性・東北在住）
これは事実です。マイナビミドルシニアの求人は、首都圏（東京・神奈川・千葉・埼玉）、関西、東海に集中しています。地方都市（札幌、仙台、広島、福岡など）はまだマシですが、それ以外の県では求人数が極端に少なくなります。
地方にお住まいの方は、全国を網羅している「doda」や「リクルートエージェント」、あるいは「ハローワーク」をメインに使うべきです。詳しくは[60代におすすめの転職サイト・エージェント比較ランキングTOP5]をご覧ください。
2. 「職種の壁」：ハイクラス求人はほぼ無い
「元部長としての経験を活かせる経営企画などの仕事を探したが、出てくるのはタクシー、警備、介護ばかり。キャリアアップは望めない」（60歳 男性）
マイナビミドルシニアは、「生活を支える仕事」が中心です。年収800万以上のハイクラス求人や、大手企業の管理職求人は期待できません。そのような求人は[リクルートエージェントは60代でも使える？利用者の評判と「塩対応」された時の裏ワザ]で紹介しているリクルートエージェントやビズリーチの領分です。ここは「プライドを捨てて、実利を取る場所」と割り切りましょう。
求人の中身を解剖！「警備・清掃」だけじゃない？
- 「60代でもできる専門職」が見つかる
- 「残り10%」の事務・オフィスワークを掘り当てる
掲載求人の傾向（2025年時点）
| 職種 | 割合 |
|---|---|
| 警備・交通誘導 | 30% |
| 介護・福祉 | 20% |
| 清掃・ビル管理 | 15% |
| 配送・ドライバー | 15% |
| 接客・販売・飲食 | 10% |
| 事務・オフィスワーク | 10% |
狙い目は「業界特化の事務」
一般的なオフィス事務は少ないですが、以下のような「現場に近い事務」は豊富です。
| 職種 | 特徴 |
|---|---|
| マンション管理員（受付） | ほぼ座り仕事です |
| 運行管理者（点呼係） | ドライバーの体調確認をする仕事。資格があれば高時給 |
| コールセンター（受信） | シニア女性に人気 |
これらは「事務」カテゴリではなく、「サービス」や「物流」カテゴリに混ざっていることが多いので、検索ワードを工夫してみてください。
マイナビミドルシニアの上手な使い方「3ステップ」
- サイトのポテンシャルを100%引き出す
- スカウト機能を最大限に活用
ステップ1：WEB履歴書を「8割」埋める
登録時に面倒くさがって履歴書をスカスカにすると、スカウトが来ません。特に「自己PR」や「職務経歴」は、キーワード検索に引っかかるよう、具体的に書いてください。「営業」「経理」「フォークリフト」など、名詞を散りばめるのがコツです。詳しい書き方は[60代の履歴書・職務経歴書「通過率UPの書き方」｜手書きは古い？PC作成マニュアル【見本あり】]を参照してください。
ステップ2：スカウト（オファー）を待つ
自分から検索して応募するのも良いですが、スカウトを待ちましょう。企業から届く「面接確約オファー」は、書類選考なしで面接に進めるプラチナチケットです。就きたくない業界（タクシーなど）からのオファーは無視して構いません。
ステップ3：エージェントではなく「求人サイト」として使う
一部エージェントサービスもありますが、基本的には「自分で検索して応募するサイト」です。「担当者が何もしてくれない」と不満を持つのではなく、「自分のペースで好きな求人に応募できる」という自由さを楽しんでください。リクルートのように急かされることはありません。
ライバルサイトとの比較（使い分けの結論）
| 特徴 | マイナビミドルシニア | リクルートエージェント | doda（デューダ） |
|---|---|---|---|
| 60代歓迎度 | S（全員歓迎） | C（厳しい） | B（普通） |
| 求人数 | B（少なめ） | S（圧倒的） | A（多い） |
| エリア | 首都圏・都市部 | 全国 | 全国 |
| 求人の質 | 現場・実務系 | ハイクラス・専門職 | 幅広い |
| スタイル | 自分のペース | スピード重視 | バランス型 |
結論：使い分けの指針
- 首都圏・関西・東海在住の人 → 「マイナビミドルシニア」をメインに
- 地方在住の人 → 「doda」や「リクルート」をメインに
- ハイクラス狙いの人 → リクルートへ。マイナビは「滑り止め」
よくある質問
まとめ：ここは、60代が「等身大」で戦える場所
- 「今のあなたを必要としてくれる、リアルな仕事」がある
- 年齢を理由に断られるストレスから解放される
- 「一人の戦力」として扱われる場所
マイナビミドルシニアには、キラキラした夢のような求人はありません。しかし、ここにあるのは「今のあなたを必要としてくれる、リアルな仕事」です。
年齢を理由に断られる惨めさ。若手と比較されるプレッシャー。そういった不要なストレスから解放され、「一人の戦力」として扱われる場所。それがマイナビミドルシニアです。
もし、他のエージェントで疲弊してしまったなら、ここに来てみてください。「なんだ、仕事なんていくらでもあるじゃないか」そう思えるだけで、あなたの転職活動は成功に向かって動き出します。
次のステップ
- 他のエージェントと比較する → おすすめ転職サイト・エージェントランキング
- 派遣という選択肢も検討 → 60代こそ「派遣」が賢い？
- 履歴書を準備する → 60代の履歴書・職務経歴書「通過率UPの書き方」
- リクルートの詳細 → リクルートエージェントは60代でも使える？
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公式/参考URL一覧
- マイナビミドルシニア： 公式サイト
- マイナビキャリアリサーチLab： シニア層の就業実態調査
