リクルートエージェントは60代でも使える?利用者の評判と「塩対応」された時の裏ワザ

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「CMでよく見るリクルートだし、登録すれば親身に相談に乗ってくれるだろう」

もしあなたが、リクルートエージェントに「二人三脚のパートナー」としての役割を期待しているなら、登録はおすすめしません。高い確率で失望することになります。

リクルートエージェントは、国内最大級の求人数を誇る巨大サービスですが、その本質は「高速マッチングシステム」です。膨大な求人と、膨大な求職者を、AIと担当者の手で効率よく結びつける。そこに「情緒」や「慰め」が入る余地は少ないのが現実です。

特に60代の利用においては、「登録したのに連絡が来ない」「希望と違う求人ばかりメールで送られてくる」といった「塩対応」の報告が後を絶ちません。しかし、だからといって「使えない」と切り捨てるのは早計です。

この記事のポイント

  • 60代の評判は「求人数は多いが、放置されることもある」
  • 「塩対応」は成約見込みの高い若手を優先する営業効率化の弊害
  • サポート期間は「3ヶ月」。短期決戦で使い倒せ
  • セミナー動画を見るだけで失業保険の活動実績になる
  • 担当者が合わなければ問い合わせフォームから変更可能

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目次

60代利用者の「天国と地獄」リアルな口コミ

  • 評価が見事に二分されている
  • 担当者の「営業ノルマ」が塩対応の原因
  • 求人の質と量は圧倒的

まずは、実際に利用したシニア層の声を見てみましょう。

【地獄】悪い評判:「相手にされなかった」

「登録して面談までは行ったが、その後『紹介できる案件がない』とメールが来て終了。こちらの話を聞くというより、とにかく何か応募させようとする圧力を感じた」(62歳 男性)

「担当者が自分の子供より若い20代だった。こちらの職務経歴(専門職)を理解できておらず、トンチンカンな求人ばかり送ってくる。時間の無駄だった」(60歳 男性)

分析:担当者の「営業ノルマ」や「知識不足」が、シニア層とのミスマッチを生んでいます。特に「早く成約させたい」という焦りが、丁寧な対話を求めるシニアには「雑な対応」と映ります。

【天国】良い評判:「他にはない求人があった」

「地元の小さなエージェントでは『警備しかない』と言われたが、リクルートには『顧問』や『技術指導』の求人があった。さすが大手、隠し持っている案件の質が違う」(63歳 男性)

「面接対策のセミナー動画が役に立った。今の面接で何を聞かれるのか、昔とは違うポイントが分かった」(60歳 女性)

分析:やはり「求人の質と量」は圧倒的です。担当者の当たり外れはありますが、システム自体が持つポテンシャル(非公開求人など)は利用価値が高いと言えます。

なぜ「塩対応」されるのか?裏側の構造を知る

  • 担当者が冷たいのはあなたが嫌いだからではない
  • エージェント特有のビジネス構造が原因

理由1:担当者は「成果報酬」で動いている

転職エージェントは、求職者が企業に入社して初めて報酬(年収の約30%)が発生します。ボランティアではないため、担当者は「転職が決まりやすい人(=若手や即戦力)」に時間を割きます。シニア層はどうしても内定率が低くなるため、ビジネスの優先順位として後回しにされがちなのです。

理由2:サポート期間の「3ヶ月ルール」

リクルートエージェントには、「サポート期間は原則3ヶ月」というルールがあります。3ヶ月以内に決まらないと判断されると、サポートが終了し、求人紹介メールだけが届く状態になります。この期限があるため、担当者は短期決戦で決めようと急かしてくる傾向があります。

理由3:AIによる「自動マッチング」の弊害

「希望と違う求人が大量に来る」という不満の正体はこれです。担当者が手作業で選んでいるのではなく、あなたの登録データと求人票のキーワードをAIが照合し、自動送信しているケースが多々あります。「管理」という言葉だけで、「マンション管理」も「管理職」も「生産管理」も送られてくるのは、このためです。

リクルートエージェントを使い倒す「4つの裏ワザ」

  • 「塩対応」前提で攻略する
  • 60代ならではの使い方がある

裏ワザ1:担当者を「チェンジ」する

担当者との相性は運です。若すぎて話が通じない、態度が高圧的だと感じたら、我慢せずに変更を申し出てください。問い合わせフォームから「業界知識のあるベテランの方をお願いしたい」と伝えれば、担当が変わることはよくあります。これはクレーマー行為ではなく、正当な権利です。

裏ワザ2:求職活動実績を「動画視聴」で作る

実は、これが60代にとって最大のメリットかもしれません。失業給付(失業保険)をもらうには、4週間に2回の「求職活動実績」が必要です。ハローワークに行くのは面倒ですが、リクルートエージェント会員限定の「面接力向上セミナー」などの動画を見るだけで、なんと実績1回分としてカウントされます。自宅にいながら実績を作れるこの機能だけでも、登録する価値があります。

裏ワザ3:自分の市場価値を「確認するだけ」に使う

無理に応募する必要はありません。登録して、どんなスカウトメールが来るか、どんな求人が紹介されるかを見るだけで、「今の自分にはどんな仕事があるのか(あるいは無いのか)」が客観的に分かります。「自分は月30万くらい稼げる」と思っていても、紹介されるのが「月20万の求人」ばかりなら、それが現実です。この「相場観」を養うためのツールとして使いましょう。

裏ワザ4:「職務経歴書エディタ」を使う

リクルートエージェントのサイトには、質問に答えていくだけで立派な職務経歴書が作れるツールがあります。ここで作成したデータをダウンロードし、他のエージェント(マイナビミドルシニアなど)に応募する際に使い回すのです。[60代の履歴書・職務経歴書「通過率UPの書き方」|手書きは古い?PC作成マニュアル【見本あり】]で推奨した「PC作成」が、スマホだけで簡単に完結します。

向いている人・向いていない人

  • あなたがリクルートエージェントを使うべきかチェック

向いている人(登録すべき)

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タイプ理由
専門的なスキルがある人経理、人事、建設、技術職など、キーワードで検索されやすい経歴の人
ドライな対応でも平気な人「求人情報さえくれれば、あとは自分でやる」という自立した人
失業保険受給中の人セミナー動画で活動実績を作りたい人
地方在住の人求人数が多いため、地方でも案件が見つかりやすい

向いていない人(他社がおすすめ)

スクロールできます
タイプおすすめの代替サービス
手取り足取りサポートしてほしい人「マイナビミドルシニア」や地元のエージェントへ
未経験職種に挑戦したい人「テンプスタッフ(派遣)」の方が早い
のんびり探したい人3ヶ月の期限があるため、急かされるのが嫌な人には不向き

他のおすすめエージェントは[60代におすすめの転職サイト・エージェント比較ランキングTOP5]で詳しく解説しています。

よくある質問

登録したら絶対に転職しないといけませんか?

いいえ、そんなことはありません。登録して情報収集だけして、良い案件がなければ「今回は見送ります」で大丈夫です。担当者から電話が来ることはありますが、断ってもペナルティは一切ありません。

リクルートとdoda、どちらがいいですか?

両方登録するのがベストです。リクルートは求人数、dodaはサポートの丁寧さに定評があります。同じ求人でも、担当者によって対応が変わるので、比較することで自分に合ったエージェントが見つかります。

一度退会しても、また登録できますか?

はい、再登録できます。ただし、過去のデータが残っている場合、以前の担当者から連絡が来ることがあります。完全にリセットしたい場合は、別のメールアドレスで新規登録する方法もあります([記事E2]参照)。

面談は対面ですか?オンラインですか?

現在はオンライン(電話またはビデオ通話)が主流です。わざわざオフィスに出向く必要はありません。面談時間は30分〜1時間程度で、経歴の確認と希望条件のすり合わせが中心です。

「紹介できる求人がない」と言われたらどうすればいい?

[記事E2]で紹介した「復活メール」を送ってみてください。条件を緩和する意思を伝えることで、再度検討してもらえる可能性があります。それでもダメなら、マイナビミドルシニアなど別のエージェントに切り替えましょう。

まとめ:巨大なデータベースの「鍵」を手に入れろ

  • リクルートエージェントは60代に「優しい場所」ではない
  • しかし「巨大なデータベース」へのアクセス権を得る価値はある
  • 「情報収集ツール」として割り切って使う

リクルートエージェントは、60代にとって「優しい場所」ではありません。しかし、そこには日本中の企業の求人情報が詰まった「巨大なデータベース」があります。

塩対応されようが、担当者が若かろうが、そのデータベースへのアクセス権(IDとパスワード)を手に入れることには、大きな意味があります。感情を抜きにして、「情報収集ツール」として割り切って使う。そして、本当に親身なサポートが必要な時は、別のエージェントや家族を頼る。

この「使い分け」ができる賢い60代だけが、リクルートエージェントという最強の武器を使いこなせます。もし登録を断られたり、放置されたりしても、傷つく必要はありません。「ああ、このツールは合わなかったな」と捨てて、次に行けばいいだけです。

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記事監修者

派遣業界で15年以上、営業として企業と人をつなぐ仕事に携わってきました。現在はエフネクストの広報部に所属し、これまでの営業経験を活かしながら、会社の魅力を発信する仕事をしています。
2013年に「ビジネス実務法務検定2級」と「行政書士」資格を取得。この資格を活かし、法務やコンプライアンスの視点からも安心できる情報発信を心がけています。「人の想いと企業の想いをつなぐ広報」を目指して活動中です。

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