【復活のメール術】転職エージェントに「紹介できる求人がない」と断られた時の対処法3選

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エージェントに登録して数日後、あるいは翌日。件名:「サービスのご利用に関するご連絡」本文:「誠に残念ながら、現時点ではご経歴・ご希望に沿った求人のご紹介が難しく……」

この定型文を見た瞬間、多くの60代は「ああ、やっぱり自分はダメなのか」と膝から崩れ落ち、そっとメールを閉じます。そして二度と、そのエージェントのサイトを開くことはありません。

ちょっと待ってください。そのメールに、「返信」をしたことはありますか?

「断りの連絡に返信するなんて、みじめじゃないか」「迷惑だと思われるだろう」そう思うのが普通です。しかし、転職市場という戦場において、その常識はあなたの首を絞めます。

実は、この「お断りメール」に対して、戦略的に返信(食い下がり)をすることで、「それなら一度、お話だけでも聞きましょうか」と状況がひっくり返るケースがあるのです。

この記事のポイント

  • 「求人なし」メールの9割は年齢フィルターによる自動送信
  • 条件を下げれば「売れる商品」になる
  • 【コピペOK】復活メールテンプレートを公開
  • 別アドレスで「再登録」すれば通ることがある
  • リクルートがダメでもマイナビや派遣なら歓迎される

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目次

なぜ、あなたは「門前払い」されたのか?

  • 断られる理由は大きく分けて3つ
  • あなたの能力は一切関係ないケースが多い
  • 敵の手口を知れば対策が打てる

対策を打つ前に、なぜ断られたのか、そのメカニズムを知る必要があります。

1. AI(システム)による「年齢足切り」

これが最も多い理由です。大手エージェントには毎日数千人の登録があります。いちいち人間が全てチェックできません。そのため、裏側で以下のようなフィルターを設定しています。

「年齢:59歳まで」→ 60歳以上は自動でお断りメール送信

あなたがどんなに素晴らしい経歴を持っていても、年齢という数字だけで弾かれている可能性があります。この場合、あなたの能力は一切関係ありません。

2. 希望条件と市場価値の「ミスマッチ」

登録フォームで、以下のように入力しませんでしたか?

  • 希望年収:600万円以上(現職並み)
  • 希望職種:管理職のみ
  • 勤務地:自宅から30分以内

エージェントはこれを見て、「この60代に紹介できる600万の管理職求人は、今の在庫にはないな」と判断します。「交渉次第で300万でもいい」とあなたが思っていても、データ上は「600万以下なら働かない人」として処理されてしまうのです。

3. 職務経歴書の「情報不足」

[60代の履歴書・職務経歴書「通過率UPの書き方」|手書きは古い?PC作成マニュアル【見本あり】]でも触れましたが、スマホで適当に入力した3行くらいの職務経歴では、エージェントも判断のしようがありません。「判断できない=紹介できない=お断り」というロジックです。特に60代の場合、詳細なスキルが分からないと、「ただの高齢者」として処理されます。

【対処法1】起死回生!「復活のメール術」テンプレート

  • 条件緩和を伝えて再審査を促す
  • お断りメールへの「返信」として送る
  • コピペOKのテンプレートを公開

断られた理由が「条件のミスマッチ」や「情報不足」であれば、こちらの譲歩案を提示することで復活できます。以下のテンプレートをコピーし、自分の状況に合わせて編集し、お断りメールへの「返信」として送ってみてください。

復活メールテンプレート(コピペ用)

件名:再考のお願い:求人ご紹介の件について(氏名:〇〇 〇〇)

本文:
〇〇エージェント 登録担当者様(または採用ご担当者様)

お世話になっております。
先日、転職支援サービスに申し込みいたしました、〇〇と申します。

この度は、「紹介できる求人がない」とのご連絡をいただき、誠に残念に思っております。私の経歴や年齢を鑑みると、厳しい状況であることは重々承知しております。

しかしながら、定年後のセカンドキャリアとして、貴社を通じてどうしても新しい可能性を探りたく、改めてご連絡差し上げました。

登録時の内容では私の意向を十分にお伝えできておりませんでしたが、もし条件面(年収・職種・勤務地など)がネックとなっているようであれば、大幅に見直す用意がございます。

具体的には、以下の条件でも柔軟に検討させていただきます。
・希望年収:こだわりはありません(300万円〜、あるいは時給制の契約社員・パート等でも可)
・希望職種:過去の経験に固執せず、清掃、管理員、軽作業など、未経験の分野でもチャレンジする所存です
・勤務形態:週数回の勤務や、シフト制なども対応可能です
・保有資格:運転免許、フォークリフト、英検〇級 など(※あれば書く)

私の強みは、〇〇業界で30年間培った「粘り強さ」と、過去5年間無欠勤である「健康」です。若手の方々をサポートする裏方業務など、どのような形でも貴社のクライアント企業様に貢献できる自信がございます。

ご多忙の折、大変恐縮ではございますが、「条件を緩和した上での再検索」あるいは「一度面談(電話・オンライン)にて詳細をお話しする機会」をいただけないでしょうか。

何卒、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

氏名:〇〇 〇〇
電話:090-xxxx-xxxx
メール:xxxx@example.com

このメールが効く理由

エージェント(キャリアアドバイザー)は、成果報酬で動いています。「年収600万にこだわる頑固なシニア」は売れませんが、「年収300万で何でもやる健康なシニア」なら、紹介できる中小企業や不人気職種の案件があるかもしれないのです。

このメールは、「私は扱いやすい商品ですよ。在庫(求職者リスト)に入れておいても損はないですよ」という、エージェントに対する強烈な営業活動なのです。実際、このメールを送ったことで「では、こちらの案件なら…」と、非公開のマンション管理員や配送補助の仕事を紹介された事例は多々あります。

【対処法2】情報をリニューアルして「再登録」する

  • 姿を変えて再エントリーする作戦
  • 別のメールアドレスで「新規の登録者」として申し込む
  • 登録データを「通過仕様」に最適化

メールを送っても返信がない、あるいは「それでも無理です」と言われた場合。次は、正面突破ではなく、姿を変えて再エントリーする作戦です。

別のメールアドレスで登録し直す

同じメールアドレスで再登録しても、システム上で「過去に断った人」として紐付けられ、自動的にはじかれる可能性があります。Gmailなどで新しいアドレスを取得し、「新規の登録者」として申し込み直します。

登録データを「通過仕様」に変える

今度は、最初からAIに弾かれないよう、登録データを最適化します。

スクロールできます
項目通過仕様の書き方
希望年収「こだわらない」または最低ラインを選択
希望職種1つに絞らず、「営業」「事務」「販売」「サービス」「軽作業」など、チェックを入れられるだけ入れる
希望勤務地「全国可」や、通勤可能範囲を最大限広げる
自由記述欄「復活メール」の内容を最初から書く。「どんな仕事でもやります」という熱意をアピール

これで審査を通れば、こっちのものです。まずは担当者と話す権利を勝ち取りましょう。

【対処法3】「捨てる神あれば拾う神あり」戦場を変える

  • 大手総合型のメインターゲットは20〜30代
  • 「60代を歓迎しているエージェント」に行けばいい
  • リクルートに断られてもあなたの価値は変わらない

リクルートエージェントやdodaは、あくまで「大手総合型」です。彼らのメインターゲットは20代〜30代であり、60代は守備範囲外であることも多いです。そこで断られたからといって、あなたの価値がないわけではありません。「60代を歓迎しているエージェント」に行けばいいだけです。

おすすめの乗り換え先

スクロールできます
サービス名特徴
マイナビミドルシニア最初から「シニア歓迎」の求人しかない。断られる確率は格段に低い
テンプスタッフ(派遣)正社員エージェントに断られても、派遣なら「登録会へどうぞ」と歓迎される。時給も高い
地元の転職エージェント地元の社長と密接な関係があり、「人柄重視」でねじ込んでくれることがある

詳しいランキングは[60代におすすめの転職サイト・エージェント比較ランキングTOP5]で解説しています。

よくある質問

電話で直接抗議するのはアリですか?

ナシです。絶対にやめてください。いきなり電話をして「なんで紹介できないんだ!」と怒鳴ったり、「理由を教えろ!」と詰め寄ったりするのは、単なるクレーマーです。エージェント側に「要注意人物」としてブラックリスト登録され、二度とサービスを受けられなくなります。あくまでメールで、丁重にお願いするのが大人のマナーです。

嘘の経歴を書いて登録してもいいですか?

経歴詐称はNGですが、強調点を変えるのはOKです。「部長でした」と書くより「現場でプレイングマネージャーをしていました」と書く方が、現場仕事を求めているエージェントには響きます。嘘はダメですが、相手に合わせて「見せる顔」を変えるのは戦略です。

何回まで再登録していいですか?

期間を空ければ何度でもOKです。一度断られても、半年後に再登録したら通ったという話はよくあります。その間に資格を取ったり([記事D1]参照)、景気が変わって求人が増えたりするからです。3ヶ月〜半年おきに「定期健診」のように登録してみるのも一つの手です。

復活メールを送ったら迷惑がられませんか?

丁寧な文面であれば迷惑がられることはありません。エージェントも「売れる人」を探しているので、条件を緩和してくれる人は歓迎です。怒りや不満をぶつけるメールは逆効果ですが、「どんな仕事でもやります」という前向きな姿勢を示すメールは、担当者の心を動かす可能性があります。

断られた理由を教えてもらえますか?

聞いても教えてもらえないことがほとんどです。「総合的に判断した結果」などの定型文で返されます。理由を追及するよりも、条件を緩和した上で再度アプローチするか、別のエージェントに登録する方が建設的です。

まとめ:断られた数だけ、あなたは強くなる

  • 「お断りメール」は人生の否定ではない
  • 単なる「需給のミスマッチ」または「システム上のエラー」
  • 粘り強く交渉できる人が2025年を生き残る

エージェントからの「お断りメール」は、確かに痛いです。しかし、それはあなたの人生の否定ではありません。単なる「需給のミスマッチ」または「システム上のエラー」に過ぎません。

ビジネスの世界では、一度断られてからが本当の商談です。「条件を下げればどうですか?」「このスキルならどうですか?」そうやって粘り強く交渉できる人こそが、2025年の厳しいシニア転職市場を生き残れる人です。

もし、リクルートエージェントに断られたら、その怒りと悔しさをエネルギーに変えて、「復活メール」を送信ボタン一発でお見舞いしてやりましょう。あるいは、「なんだ、マイナビミドルシニアならウェルカムじゃないか」と笑い飛ばしてやりましょう。

道は一本ではありません。あなたが諦めない限り、キャリアの扉は必ずどこかが開いています。

次のステップ

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記事監修者

派遣業界で15年以上、営業として企業と人をつなぐ仕事に携わってきました。現在はエフネクストの広報部に所属し、これまでの営業経験を活かしながら、会社の魅力を発信する仕事をしています。
2013年に「ビジネス実務法務検定2級」と「行政書士」資格を取得。この資格を活かし、法務やコンプライアンスの視点からも安心できる情報発信を心がけています。「人の想いと企業の想いをつなぐ広報」を目指して活動中です。

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